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パソコンが半分しんでいるので、新しいパソコンに移行中です。
おととしの夏?くらいに投稿しようとして書いていた一次創作のネタが出てきたので、掲載します。



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2013年舞台。
第二次世界大戦 1941年開戦。

かいとう(99)
14年、開戦の年に誕生。17歳で軍へ。
42年、28歳のとき御国のためにと言われ、特別班へ。地獄を見るが、神器:天羽々斬剣と適合し、人為的な鬼となる。しかし、実戦配備される前に終戦。28歳の肉体のまま。軍の狗。
たまき(28)
85年生まれ。10年前、遠呂智に心酔して宮内庁を裏切るも、かいとうに倒される。8年前、黒刀を習得し鬼へ。20歳の肉体のまま。
なおと(18)
中学まで11年。かいとうの血縁(姉のやしゃご?)
さくら(24)
たまきの腹違いの妹。女であるため、たかなしに認知されず、さくらへ養子に出された。10年前、かいとうがたまきを倒したことを知る数少ない人物。





(序章)いそおんな
下関。月の綺麗な晩。
艫綱をとった北前船。年配の迷信深い同僚に怒られた若輩が艫綱を仕舞いに行くと、美女がいる。美しい髪の美女。しかし、すぐにそこが海上であることを思い出し、身構えようとする男。だが、その前に美女が口を開き、声を上げる。鼓膜が破れる男。男の体に黒髪が巻きつき、絞めあげて、殺す。
美女の声を聞いて駆けつけた年配の同僚。同僚は苫の茅を持ってくるが、太刀打ちできず、すぐに取り殺される。
翌朝、船から木乃伊と化した遺体が発見される。

船が港に泊まっているとき、夜中に磯女が艫綱を伝って船に忍び込み、船中で眠っている人に髪の毛をかぶせ、その毛で血を吸って死に至らしめるという[3]。そのため船が知らぬ土地で碇泊するときは、艫綱をとらずに錨だけ下ろしておくという風習がある

(1)なおととさくら
現在の日本の状況説明。島を巡る怪異のため、ペリーが来日できなかった仮想未来。大戦には参加したものの、未だ鎖国中。
中等学校を卒業したばかりのなおとは、武家である実家に士官先がないため牢人。事務所に就職。傭兵業を営んでいる。なおとは先輩のさくらから異形のものについて学んでいる。なおとは特別扱いされており、「うちの秘蔵っ子」呼ばわりされている。
さくらは古風な面立ちの美女で男っ気がない。なおとは半ば以上、さくらに憧れて入所を決めたようなもの。主食代わりに酒を飲む。なおとはさくらが固形物を口にしているのを見たことがない。
下関の網元から依頼を受けて熊本へ来たなおととさくら。なおとは、負けん気の強すぎるさくらが依頼人に無礼を働かないようよく見ているよう、所長に命じられている。「失礼ね、そんなことするわけないじゃない。」お土産に酒を買うのが楽しみだと早くも浮かれている。
海岸。海辺にはえんさの声を上げる平家蟹の群れ。海中には人面魚がおり、海水浴どころではない。もともと、壇ノ浦の戦い以降、下関はこんな状態。昔から年に一度いけにえとして生娘を捧げていたが、近年は、海外から取り寄せたホムンクルスの技術を技術大国の日本らしく完成させて、ホムンクルスを捧げている。ホムンクルス相手に人権を認めよという人権団体がうるさい。
だが、最近、危険度が増して来たのだという。天火の出現、失踪する男たち。こんな状況では漁にも出られない。(むしろ漁に出るのか!というつっこみと、たくましい熊本の男たちの会話)
もはや警察や自警団ではどうにもならず、宮内庁の介入を余儀なくされる状況。しかし、宮内庁に介入されれば、面倒なことになるのは目に見えている。網元はそれを懸念している。
(網元、寺、村長の権限が強い設定。)(北前船の説明。西の浪花。飛行機や電車など他の交通手段が発達してからは多少落ち目だが、今なお強い力を誇っている。)
網元の嫁(磯女)はとても美しい。足が不自由で車いすに乗っている(下半身は蛇)。名は藍玉(らんぎょく。藍田から出る美玉の名。アクアマリンの和名。「海の水」を表す。)見惚れてしまい、さくらにつねられるなおと。あんな痴呆気味(実際は、妖魔が人間の皮をかぶっていただけ)の老人にこんな美人の奥さんがいるなんて。権力の偉大さに打ちひしがれるなおと。
宮内庁と遭遇したことのないなおと。さくらによる、宮内庁(たかなしと桜花衆)の説明。さくらの説明に「詳しいんだな。」「そりゃ、この業界に何年もいれば詳しくなるわよ。」
「あんたも気をつけなさい。眼をつけられたら、すぐに消されちゃうわよ。」

(2)たまきとかいとう
明け方、ベッドの中。都内の喧騒も聞こえない、皇居近くの大豪邸。たかなしの江戸屋敷。江戸には今なお、多くの武家屋敷が存在している。
(熊本の)怪異の報告を受けたたまき。現地に送った子鬼(斥候)が行方知れずになっているという。寝起きのキスは、嫌になるほど甘ったるい。自分のものを舐めたあとの唇が嫌ではないんだろうか。キスされながら、たまきはそんなことを思う。
子鬼(式)の説明。斥候はそれなりのてだれだったはずだが。眉をひそめるたまき。
斥候の死で、宮内庁からたまきに出動要請が出ている。公安にせっつかれたのだとか。たかなしは帝に次ぐ地位。本来であればもっと段階を踏むはずであり、たまきが出るまでもない事件なのだが。数年前に反旗を翻した事実から、本当に平伏しているものか試されているのであろう。
「(昨夜すでに知っていたにもかかわらず)お前はその事実を黙っていたのか」
夜更けにもたらされた情報を朝知っても大差ないと思ったというかいとう。それに、知ってしまえば、お前は気が散ってせっくすどころではなくなっただろう。
事実を指摘してくるかいとうを振り払い、たまきはしゃわーへ向かう。うちから溢れ出す精液。
たまきの説明。陰陽。
あの日の記憶。心酔。おそらく、はじめての恋。なりふり構わずついていこうと思い、拒まれた絶望から闇に呑まれかけた。
その後、かいとうを押しつけられた。最初は本意でなく、無理矢理だった。屈辱より自害を願ったが、遠呂智のために泥を啜ってでも生きる覚悟を決めた。殺されなかったのは、実力を有するたかなしの当主だったからだ。それを認めなければなるまい。
あれから、5年。かいとうは何ものなのだろう。
たまきはかいとうのことを知らない。それは、かいとうが宮内庁ではなく公安に属する「鬼」だからだ。
鬼の説明。
たまきも鬼であり、他に7体の鬼が国に保有されている。鬼はあらゆる特権を有する一方で、人権を認められない国の保有物である。たかなしの当主であるたまきも例外ではなく、基本的に、人権は認められていない。
たまきはシャワーを浴び終えると、かいとうに出立時刻を告げる。公安に従うわけではないが、部下の尻拭いをするのは当主の務めだ。
「場所は?」
「下関だ。」

(3)なおととさくら
食い散らかされた死骸。余すところなく血を抜かれており、ミイラ化。海には不知火が浮かび上がり、何とも気味の悪い景色。
人魚登場。壇ノ浦の戦いで入水自殺した平家の侍女の怨霊。
戦闘シーン。さくらは弓の使い手。正直、接近戦はあまり得意ではない。そもそも、接近戦が得意な鷹は異例。
人魚の予想外の強さにさくらが危機に陥る。なおとに逃げるよう命じるさくら。なおとは反論しようとするが、「あたしは所長からあんたを任されたのよ!無駄死にさせるわけにはいかないでしょう!」
そのとき、たまき登場。たまきの指揮の元、侍女の怨霊は退治される。呆気にとられるなおと。たまきの美麗な容貌に声も出ないで立ち尽くしてしまう。
「これよりこの場は我らたかなしが取り仕切る。お前たちは用済みだ。さっさと帰れ。」
有無を言わせないたまきの言葉に従うも、内心、腹が立っているさくら。切られた頬に滲む血を手の甲でぐいと拭って、踵を返す。
「どうするんですか?」
「仕方ないわよ、依頼人に事情を説明するしかないわ。」

さくらは踵を返してなおとと立ち去るが。
「あの様子では、納得したようには思えないが。」
「納得してもらう必要はない。ただ命じたことに従わせるまでだ。」
強硬姿勢のたまき。部下を殺されてピリピリしているのか、それとも。
なぜ、急に怨霊が活性化したのか。壇ノ浦の戦いから何百年の月日が経っていると思っている。
海中には、あめのむらくもが眠っている。あめのむらくもは今なお目覚めきらない遠呂智の力の一部であり、封印の一部でもある。子どもは7つになるまで神に属する生き物であり、人間ではない。安徳天皇は神となって、あめのむらくもを守っている。
あれを、敵が狙っているのだろう。
たまきの結論に、おろちがかかわっているからピリピリしているのかと問いただずかいとう。たまきはかいとうに一瞥投げかけ、ふんと笑う。
おろちがこんな小手先の技を弄するものか。
どこかうっとりと言うたまきに、かいとうは「まだ好きなのか?」「何だ、嫉妬か?見苦しい。」
からりと笑うたまき。恋に狂うあまり闇堕ちしかけたのはたまきの方。かいとうは憮然と言い返す。「お前に言われたくない。」

(4)
依頼人である網元の元へ事情説明をしに行ったさくら。なおとはごちゃごちゃ言っているので、屋敷の前に置いて来た。
宮内庁の出現に、網元・村長・坊さんが話しこんでいる。頭をさげるさくら。出された酒をいただく。鷹にとって酒はガソリンのようなもの。神酒であればなおよい。しかし、出されたのは毒酒。
もう少し時間を稼げるものだと思っていたが。やはりあの間者を喰らうべきではなかったか。
話の成り行きに、えっ、と驚くさくら。しかし、毒酒のせいで、力が出せない。
どれだけ退魔の才があろうと、人間は目で見たものにすぐ騙される。ほとんどのばあい、欲望に忠実な闇のものは知恵を働かせる余裕がないからだ。だから、知恵を働かせる闇のものに出逢うと、こんなにも弱い。
さくらは処女。女は処女でなくなると(陽に属する男を身内に迎えると)、通例、力が衰えるため。処女をからかわれて赤面するさくら。生女の肉は美味い。磯女さまに献上しよう。
妖魔たちが姿を消す。しばらくしてから、なおと登場。負けん気の強いさくらが失礼なことを言わないか心配になってこっそりついてきていたので、話は聞いていたらしい。
「…どこから聞いてたの?」
「ええっと、結構、最初の方から。」
処女を知られて首まで赤くなるさくら。なおとは誤魔化すように笑って、ひよっこの自分一人じゃどうにもならないから助けを呼んでくるという。宮内庁の手は借りたくないと断固として拒むさくらに、それどころではないでしょうと返すなおと。
宮内庁の手を借りるくらいだったら、しんでやる。いきまくさくら。
なぜそれほど彼らを毛嫌いするのかわからないなおとは、いぶかしみつつも、たまきたちを呼びに行く。

(5)
事情を聞いたたまきは部下たちを屋敷へ向かわせる。なぜ、たまきが助けに向かわないのか。たまきならすぐぱぱっと解決できるだろうというなおとに、敵の本拠地に赴いて何かあったらどうすると返すたまき。たまきはたかなしの長であり、みすみす罠にかかるわけにはいかない。そのための部下であり、精鋭。
かいとうはたまきの前では決して力を使おうとしないが、部下の面倒は見てくれる。たまきは、かいとうに部下たちの引率を頼む。
部下たちが敵をこちらに誘導するまで、たまきはなおとと雑談。
「お前、見鬼の才があるのか」
見鬼とは、異形の存在を見るものの意味ではなく、異形の存在の核を見取るものの意味。見鬼の才は珍しい。しかし、見鬼の才能だけでは異形を倒すには至らず、それなりの力がなければならない。
たかなしが敬われるのは、それら二つを兼ね備えているから。
かいとうという名字を聞いて納得するたまき。かいとうには、竜殺しの逸話がある為朝がいたことがある。子孫のうちには、見鬼の才に恵まれるものもいるという。
「お前の血縁じゃないか?」
もっとも、かいとうには見鬼の才はないが。
かいとうの説明。人為的に作られた鬼であることは、たまきも知っている。ナチスがそうしたことに走ったように、大戦の折に、日本もそういうことをやった。
見鬼の才能は誰もが持っているものだと思っていたなおと。そう思わせたさくら。さくらも見鬼の才能を持っている。首を傾げるたまき。
「さくら?桜花衆のものか?名は?」「さくらとしか。」
そのとき、磯女登場。磯女はたかなしの部下たちがやってくる前に屋敷を出ていた。ホムンクルスではなく、本物の霊力を持った生娘の血を捧げて、安徳天皇とともに海底へ封じられたあめのむらくもを解き放つため。
磯女はさくらの髪を掴んで、引きずっている。足は蛇でずるずる。「同じ臭いがする。」磯女によって、さくらは血縁であることが発覚。腹違いの妹。養子に出されたから知らなかったたまき。たかなしにとって、白刀の担い手になりえない女は無用の存在。
そんな女でも存在する価値がある。おろちの復活のために。
笑う磯女の台詞に気色ばむなおとを制し、たまきは黒刀を出現させる。
「綺麗な色…ぬばたまの闇ね。羨ましい。」
戦闘シーン。
磯女巨大化。黒々した髪が海面を覆い尽くし、それで血を吸う。魚の腹のように白い肌に、牡蠣の殻のような鱗。いくつもある眼。鼓膜を突き刺すような鋭い声。
さくらの安全を確保するよう命じられるなおと。
本来、たまきは単独で戦うのではなく、部下によって獲物を罠に仕掛けてから、致命傷を負わせて倒すタイプ。黒刀を使用しているため、なおさら、持久力がない(闇堕ちの危機があるから)。
磯女の触手が多すぎて疲弊してくるたまき。髪はいくら斬っても再生してしまう。

たまきの名の説明。玉紀。

突然の攻撃に、凪ぎ払われ青白く燃えながら消滅する髪。剣を構えたかいとう。かいとうは違和感を覚えて引き返して来たのだという。
かいとうの剣にたまきは唇を噛む。それは、たまきの白刀を折った剣。一瞬、たまきの目に怒りが過ぎるが、すぐさま消える。
「竜殺しの血筋のお前に相応しい剣だな。」あめのはばきの説明。
「…お前には知られたくなかった。」「嘆くのは後にして、今は目の前の敵に専念しろ。」

業火で凪ぎ払うかいとうと、的確に敵のHPを削るたまき。
眼前で繰り広げられる大戦に呑まれてしまい、足が竦んで動けないなおと。
なおとの腕の中でさくらが身じろぐ。出来ることをしなさいというさくら。ここで逃げ出して生き残ったところで、あめのむらくもがおろちに還ったら、みんなお陀仏よ。
傭兵で終わりたいならば、命を惜しみなさい。けれど、武士の誇りがあるのならば、名を惜しみなさい。あんたなら出来るわ、うちの秘蔵っ子なんだから。
さくらの弓矢。気を集中出来るのであれば、みことのりであろうと何であろうと構わない。弓の腕前ですら問題にはならない。震えるなおとの手。さくらが手を添える。無言で頷くさくら。
なおとは矢を射る。光の矢。竜殺しの矢。磯女の細首に突き刺さる。
磯女を倒すには至らなかったかもしれないが、ひるませるには十分すぎるほどだった。磯女が痛みにもがき苦しんでいる隙に、たまきが磯女の巨体の上をかけのぼり、斬り伏せる。
斬られた場所から闇と化し、霧散する磯女。

(終幕)
海に沈む夕日。平家蟹だらけの砂浜。
「疲れた。」ぽつりとこぼすたまき。磯女を斬り伏せた後、海に落ちたせいで全身びしょぬれ。肩にはかいとうの上着を羽織っている。
「お前は俺を怨むか?」もし、もう顔を見るのも嫌であるというのであれば、他の男を相手にみつくろうというかいとう。
たまきは砂を蹴って、隣に立つかいとうを見る。
「まったく、お前は柄にもなくうじうじと。単に生を繋ぐための行為だったら、フェラしてやる必要はないだろう。それくらい言われなくても気づけ、痴れ者が。」
馬鹿にしてきっぱり言い放つたまきに、かいとうは一瞬驚いたように目を見開く。そんなかいとうにたまきは、
「そんなことより、部下が来たらさっさと帰るぞ。身体がもたん。」
たまきの腕は安定を失って輪郭を失いつつある。「お前から誘ってくるなんて珍しいな」ふっと口端をほころばし軽口を叩くかいとうに、「事実を述べただけだ、誰が誘うか。」
「…何で他人さまの惚気を聞かされなきゃなんないのよ。あたしたちももう帰るわよ。」
立ちあがったさくらは、負傷した腕をかばいつつ歩き出す。肩を貸すというなおとに、別に良いと応えるさくら。なおとは、背後のたまきを見る。
たまきとさくらに似たところはない。血縁だと言われても信じるのは難しい。
なおとはまじまじとさくらを見つめる。何よ?と視線で促すさくら。
「さくらさん、」「何?」「俺、さくらさんのことが好きです。責任取りますから、童貞もらってくれませんか?」突然の告白。「急に何の冗談なわけ?」「冗談じゃないです。俺は本気です。」
「なおさら性質が悪い!一人でしっかり稼げるようになってから言うのね、ひよっこ!」
なおとの背中を勢いよく叩いて(その衝撃で、痛がる)、言い返すさくらの頬は赤い。なおとは笑って、さっさと歩き出したさくらの後を追い始めた。



資料

酒呑童子は、一説では越後国の蒲原郡中村で誕生したと伝えられているが、伊吹山の麓で、『日本書紀』などで有名な伝説の大蛇、八岐大蛇が、スサノオとの戦いに敗れ、出雲国から近江へと逃げ、そこで富豪の娘との間で子を作ったといわれ、その子供が酒呑童子という説もある。その証拠に、父子ともども無類の酒好きであることが挙げられる。

草薙の剣クサ=串=奇、で霊威ある意とし、ナギ=ナダ=蛇であるとして、この剣の名義を霊妙なる蛇の剣であると説いている。

宮中の天叢雲剣はその後、平安時代末期の源平争乱の頃、平家滅亡の際に入水死した安徳天皇と共に失われるが、『平家物語』はこれを八岐大蛇が安徳天皇となって天叢雲剣を取り返しに来たとする(天叢雲剣のその後の所在には諸説ある。詳しくは天叢雲剣の項参照)。

「オロチ」の意味として、「お」は峰、「ろ」は接尾語、「ち」は霊力、また霊力あるものとする説もある

酒呑童子は遠呂智の子孫。遠呂智の復活を企む。
海東は、遠呂智を退治した天羽々斬剣を使用。天羽々斬剣は、霊力を断つものの意。
海東は崇徳上皇に味方した為朝の子孫。熊本県海東村(今はない)出身。為朝は竜を退治したことがあるが、竜殺しの子孫であるため、天羽々斬剣とも相性が良い。鬼火の使い手。

熊本県天草諸島の民俗資料『天草島民俗誌』には以下のような伝説がある。ある男が鬼池村(現・天草市)へ漁に出かけたが、村人たちによそ者扱いされて虐待され、それがもとで病死した。以来、鬼池には毎晩のように火の玉が飛来するようになり、ある夜に火が藪に燃え移り、村人たちの消火作業の甲斐もなく火が燃え広がり、村の家々は全焼した。村人たちはこれを、あの男の怨霊の仕業といって恐れ、彼を虐待した場所に地蔵尊を建て、毎年冬に霊を弔ったという[3][4]
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