雑記および拍手にてコメントいただいた方へのご返信用です。
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すいません文章書くの久しぶりすぎてリハビリになりました寝たら書きたかったプロット忘れるし!(半べそ)
コメントありがたく頂戴しております。
ありがとうございます。
改めて、後日お返事はさせていただければと!思って!おります!
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※転生モノで、転生後はマニカル♀になっています。
聖域では、多言語に通じているものが多い。任地が世界各地にわたることもあり、常用するギリシャ語に加え、最低でも、英語やフランス語は精通しておくべきとされていた。
そのような中で、頑なにギリシャ語以外を話そうとしない聖闘士がいた。蠍座の黄金聖闘士カルディアだ。何がそうさせたのか。断固たる意思で恐ろしいほど学を疎んじるカルディアは、決して、ギリシャ語以外を学ぼうとしなかった。いや、言語のみにあらず、すべての事柄に対して、カルディアは学というモノを軽んじていた。嫌悪と言っても過言ではない。
そうなれば、心臓の持病のこともある。加えて、カルディアが生来のトリックスターということもあり、必然的に、一人では任務に出させないという方針が定まった。そのつもりはなかったとはいえ、正体を隠したアテナを聖域から連れ出し、世界の存亡を勝手に賭けた闘いを繰り広げてきたのは、聖域では知らぬ者のない有名な話だ。
面白くないのはカルディアだ。
「おい、まだ拗ねてんのかよ。」
「…うっせー。」
「何がうっせーだ、このバカガキ。誰のせいで、俺様の貴重な時間を費やしてると思ってる。」
ふてくされて布団から出てこようとしないカルディアに業を煮やし、マニゴルドは読みかけのシェイクスピアにしおりを挟んだ。
カルディアがこうしてふてくされてから、かれこれ、3時間が経つ。これはよほど腹にすえかねているのであろう。それはわかるが、付き合わされる方はたまったものではない。何せ、3時間。そろそろこちらの方が腹にすえかねてくる頃だ。マニゴルドは更に丸くなった毛布のかたまりを睨みつけた。
マニゴルド自身は、カルディアと異なり、学を重んじるタイプである。聖域の中には、マニゴルドのなりあがり志向がそうさせるのだと悪しざまに言うものもあるが、それは端的に真実を捉えた言葉でもあった。元来社会の底辺を生き、無学だったからこそ、マニゴルドは誰よりも貪欲に学んだとも言える。
だからこそ、よりいっそう、誰よりもカルディアが許せなかったのかもしれない。
マニゴルドは勢いよく布団の上に飛び乗った。ぐえ、とカエルの潰れるような声がした。
「いってえな、何すんだよ!」
怒りも露わに、カルディアが毛布から飛び出す。最初からこうすれば良かったと思いながら、マニゴルドは口端を歪めた。教皇やアルバフィカの前では決して見せない、いびつな笑みだった。
「なあ、お前、どうして任務に行きたいんだ?」
いつになくけだるげなマニゴルドの囁きに、わずかに、カルディアが眉根を寄せてみせた。だが、もともと、危機管理の欠落した男だ。カルディアは不意にもたげた疑念を振り払うかのように唇を引き結ぶと、にやにや人を食った笑みをたたえるマニゴルドに噛みついた。
「何でって…そりゃ、決まってるだろ!俺は自分の限りある命を燃やしたい。最高のスリルと興奮を味わいたい。そのためになら死んだって!…いや、」
そこで、カルディアは小さく頭を振って言いなおした。
「そのために、俺は生きて死にたい。」
そのときのマニゴルドの脳裏に、読みかけのシェイクスピアのあらすじが過ぎったかどうかは、定かではない。ちらと思い浮かんだ気もするが、気のせいかもしれない。
「別に任務に行かなくったって、熱い思いはさせてやれるぜ?」
「本当か?」
途端に目を輝かせたカルディアへ、マニゴルドは頷いてみせた。
マニゴルド個人は、年少の黄金聖闘士の、この不相応な純粋さが嫌いではなかった。ここへ辿り着くまでの過程、そして、黄金聖闘士という頂点に上り詰めるまでの道程で、否応なしに、醜い現実を突きつけられたことだろう。こころが歪んでしまっていてもおかしくない。
それでもなお、きれいに笑って見せるカルディアだからこそ、アテナもあれほどまでに懐くのだろうか。
わからない。
誰より慎重なはずの師匠でさえ、手放しにアテナを任せるのだろうか。
わからない。
わからないが、ムカついた。
「それで、何するんだ?」
嬉々として身を乗り出し問いかけてくるカルディアの肩へ手を置き、体重をかける。本調子ではない黄金の蠍はあっけなく布団へ身を委ねた。
熱い。
だが、耐えられないほどの高温ではない。
睫毛をまたたかせて不思議がるカルディアの熱い首筋へ、マニゴルドは顔をうずめながら応えた。
「じゃじゃ馬ならし。」
休日は、セントラルパークのシープメドウで過ごすことにしている。
と記すと聞こえが良いかもしれないが、新作を書き終えたばかりでほぼ無職に近い現在、毎日シープメドウで過ごしていると言っても良いかもしれない。インタビューの反響はそこそこだった。
もちろん、たまには、別のところに足を運ぶこともある。出逢いを求めて、スターバックスにコーヒー一杯で居座り続けることもある。それとなく新聞を広げて社会人をきどることもあるし、ノートパソコンを開いて株価をチェックすることもある。顔が広く知れ渡っているせいでなかなか成功しない難点を覗けば、社会人のフリはそれなりに楽しめるゲームなのだ。
しかし、この日は、いつもどおりあてどなくシープメドウにやって来ただけだった。
世間一般に、マニゴルドは、名の売れた作家で通っている。あまりに大衆受けを狙った展開のため、名だたる賞こそ受賞していないが、新刊は出すたびに書店で平積みをされ、ドラマ化が3本、映画化が1本、今度、ハリウッドで映画化するオファーも来ている。
出発がファンタジー色の強すぎたポルノ小説であることを考えれば、異例の出世だ、と人は言う。当の本人であるマニゴルドにしてみれば、そんなもんか、くらいの認識である。
もっと名が知れ渡れば、あるいは再会することもあるかもしれない、と思うこともある。
だが、そこでいつも空想がけつまづくのは、件の人物が書物に興味を持つような性格ではないという事実だ。
「いっそ、ハリウッド俳優になっちまうか。」
甘いマスクと鍛え抜かれた身体から、そういう要望も、ないではない。書籍は読まなくても、映画ならば見るかもしれない。
人知れず溜め息をこぼして立ち上がり、帰路につこうとしたマニゴルドへ快活な声がかけられた。
「よう、マニゴルド。」
聞き覚えのある声だったわけではない。
だが、聞きなれた調子におどろいて振り向くと、振り向きざまに、足払いをされてすっ転んだ。すっかり油断をしていた自分が悪いのだろうが、面白くない。文句を口にしながら、腕をついて起き上がろうとするマニゴルドの上へ、やわらかな熱源が乗り上げた。
ショートパンツからすらりと伸びた太ももが、強烈に、マニゴルドの意識を捉えていることなど知らぬげに、弱い冬の日差しに輪郭を縁取られた女が、白い歯を見せて笑う。
「少し平和ボケしてんじゃねえの?」
性別が違っても、違うはずがない。
予期せぬ再会に一瞬破顔しそうになった己を戒め、マニゴルドは不満げに唇を尖らせてみせた。
「うっせえな。そういうお前はどうなんだよ、カルディア。」
アルバフィカが任務から帰って来たのは、聖域では珍しい濃霧の日だった。
他の黄金聖闘士に比べればかなり親しいとはいえ、任務から帰還するたびに出迎えるほどではない。マニゴルドは自らの宮に閉じこもり、シェイクスピア片手にウゾを飲んでいた。
ウゾが好きなわけではない。どちらかと言えば、ワインの方が好みだ。だが、味にうるさいマニゴルドは、ワインを飲むならばフランス産と決めている。しかし生憎なことに、フランス産ワインは、不作のため入手困難だった。
「まあ、人生にはときとして妥協も必要だよな。」
マニゴルドの独白とともに、グラスへたたえられたウゾが揺らめく。ろうそくの火に照らされたウゾは、琥珀色とも朱色とも判別のつかない不思議な色をしていた。
炎を身にまとう金色のような。
熱に浮かされあえかに喘ぐ、金色の蠍の目のような。
束の間脳裏を過ぎったカルディアの痴態に、ずくんと下半身がうずく。マニゴルドは大きく溜め息をこぼし、ウゾのグラスをテーブルへ置いた。どうも、あの蠍に毒されすぎているようだ。カルディアが、矢も盾もたまらず欲しくて仕方ない。
だが、そんなものは錯覚だ。自分のことは誰よりもよくわかっている。目新しい玩具が少しばかり気に入っただけで、すぐさま忘れ去るに決まっている。
そうでなければ、困る。何せ、マニゴルドは、本気になるつもりなどさらさらないのだから。
そのとき、近づいて来る足音がマニゴルドの思索を破った。足音から察するに、どういうわけか、その人物はいきり立っているようだ。首を傾げるマニゴルドの眼前で、勢いよく、私室の扉が開かれた。
「よう、アルバフィカ。」
仏頂面のアルバフィカの頬に、濡髪が張りついている。つうと首筋を伝い落ちる霧の粒が、やけに劣情を誘った。これでは、男だと知っていてなお、変な気を起こす輩もいるだろう。
思わず口笛を吹くマニゴルドに、アルバフィカは顔をしかめると、問答無用で拳を振るった。がつんという音と共に、目の前を火花が散った。
「ぃ…いってーな、何すんだよ!」
「黙れ。マニゴルド、お前、何を言った。」
その地を這う声に冷水を浴びせられたような心地を味わい、マニゴルドはしぶしぶ文句を飲みこんだ。もとより、人との接触を極端なまでに嫌うアルバフィカが拳を振るう機会など、そうあるわけではない。
「何が?」
興味半分、恐怖半分で先を促すと、アルバフィカはいらだたしげに舌打ちをこぼして、マニゴルドを睨んだ。
「では、言い方を変えよう。お前、あの蠍に何をした。」
蠍と言えば、カルディアしかいない。これには思わず、マニゴルドも身を強張らせた。何せ、嫌というほど身に覚えがあったからだ。
しかし、それは、アルバフィカに問い質されなければならないようなことではない。
純粋と謳われているあの蠍があまりにあっけなく肉欲に陥落した事実を、誰彼かまわず喧伝したい気持ちがあった。滴る致死毒のごとき甘さでもっととねだる痴態を、二人きりの秘め事として黙したい気持ちがあった。相反する想いがせめぎ合い、まるで飲み下せない塊があるかのように、胸中で迷いが渦を巻いた。
墜とすならば今だ、という声がする。墜とすならば、今しかない。
好機を逃すな。
声はそう命じるが――。
自分の望みさえわからないまま、マニゴルドは目を逸らした。
「…別に、お前に報告しなきゃならねえようなことなんて」
「あるだろう。お前、私がカルディアに何と言われたと思う。」
カルディアに、言われた。
任務を終えた黄金聖闘士は、教皇宮へ任務終了の報告に赴くのが慣例である。必然的に、十二宮をのぼることになり、天蠍宮も通過せざるを得ないのだが、あのカルディアがわざわざ同僚を出迎えるはずもない。
悔恨に似た諦めに、指先が冷たくなった。
腹立ちそのままに、アルバフィカが吐き捨てた。
「そっくりそのまま聞かせてやろう。「アルバフィカもマニゴルドと寝てんの?」ふざけるのも大概にしろよ。」
「へえ、わりかし良いとこに住んでんだな。」
マンハッタンを一望できる窓に手を押し当てて、カルディアが呟いた。
ここは、マンハッタンでも最上の部類として挙げられるマンションの一つだ。わりかし、と評価されて良いようなものではない。だが、前から、カルディアは関心のないことには無頓着すぎる一面があった。マニゴルドは苦笑をこぼすと、コーヒーを入れるためキッチンへ向かった。
コーヒーよりもカクテルの方が良いのだろうか。自分では嗜まないが、客人を招いたときのため、基酒は一通りそろえてある。マニゴルドは順繰りに棚を調べて行った。ビール、ワイン。冷蔵庫には、オレンジジュースやミルクもある。
ジュースの方が無難かもしれない。マニゴルドはカルディアを振り返り、しげしげと眺めた。
今のカルディアは、年の頃20前後。はたして前か、後ろか。判断は難しい。身体は十分発達し、大人の色香を具えているが、仕草にはどこか青さが残る。天真爛漫によるものか、ふとした瞬間、はっとするほど幼く見えた。女になり丸くなった顔立ちに、かつての幼少期の姿が重なって見えるせいかもしれない。
対するマニゴルドといえば、32歳になる。
同年に死んだわりには、ずいぶん年の差に開きがあるのではないか。内心、マニゴルドはアテナを呪わずにいられなかった。20歳そこそこの小娘にしてみたら、32歳などおっさんだろう。
にわかに焦りがこみあげてきた。腐れ縁のアルバフィカとは、今生でも同い年だったこともあり、カルディアも似たような年頃に違いないと見当をつけていた。思い込みだった。マニゴルドには手痛い計算違いである。
オレンジジュースのパックを掴んだまま沈黙するマニゴルドの腰へ、細い腕が回された。覚えのあるものよりも埃臭さのない甘い体臭が、鼻先をくすぐる。マニゴルドの引き締まった腿の間に足を差し込みながら、カルディアが尋ねた。
「マニゴルドって、前、こんな匂いだったか?」
腕に力がこもる。力任せに項へ押しつけられた頭が駄々をこねる子供のようでいとおしかった。マニゴルドは深呼吸をすると、オレンジジュースのパックを棚へ戻し、代わりに手近な酒瓶を掴んだ。成人していて欲しい。推察というよりも願望だった。
「香水つけてんだよ。」
「ふぅん?」
意を決して肩越しに振り向くと、おかしそうに微笑む目と目があった。
「なあ、シようぜ。お前が、欲しい。」
明確な意図をはらんだカルディアの手が、マニゴルドのものに触れた。長い付き合いだ。互いの良いところなど知り尽くしている。急速にもたげる欲望を逃がすまいと宣言するかのように、カルディアが首筋へ噛みついて来る。背中にわざとあてられた乳房と華奢な肢体が、鮮烈に意識させられて、マニゴルドは生唾を飲んだ。
願ったりかなったりの状況だ。
喜んでしかるべきなのだろう。
だが、どうしても心から喜べず、マニゴルドはカルディアの手首を掴んで引き剥がすと、溜め息まじりにこぼした。
「セックスだけがしてえわけじゃねえんだよ。」
カルディアは何が起こったのかわからない様子で、呆けたように目をパチクリさせていた。しかし、どうも自分は拒まれたらしいと悟ると、かっと火がついたように顔を赤らめた。
青い目に真紅の憤怒が宿る。憤怒ではなく、羞恥だろうか。
それを判別する間もなく、カルディアは屈辱に顔を歪めるとマニゴルドの手を振り払った。高すぎる矜持が許しさえすれば、涙すら浮かべていたかもしれない。
「…っ、わけわかんねえやつだな!」
声が震えている。
これはまずい。作家という職業にもかかわらず、言葉足らずだった。
「おい、カルディア、待てって!」
踵を返そうとするカルディアの腕を掴み、無理矢理、振り向かせる。ここで行方をくらまされようものならば、どれだけ悔いても悔やみきれない。それは、マニゴルド自身にも重々わかっていた。
「うっせー、触んなバカ!」
カルディアの拳が唸る。頬に熱が走った。
その気はなくとも、攻撃されるとカッとなるのは性分だ。三つ子の魂とも言うし、今更直せるものではない。マニゴルドはもがくカルディアの抵抗を力でねじ伏せると、そのまま担ぎあげ、ベッドルームへ向かった。道中、カルディアに蹴りつけられた部分は青痣になるだろうが、ここで逃げられることに比べれば、何でもない。
勢いよくカルディアをシーツの上へ放り投げる。適度にスプリングの効いたマットレスは、難なくカルディアの身体を受け止めた。
ギシリ、と体重をかけたベッドがきしむ。
ベッドに横たわるカルディアの表情は、不安とも期待とも受け取れる。せわしなく上下する胸元がそれを裏打ちしているようだ。マニゴルドはネクタイを緩めながら、カルディアの剥き出しの鎖骨へ噛みついた。
「そんなに欲しきゃくれてやるよ。後悔すんなよ。」
太股に主張して止まないものを押しつけると、カルディアはどこか安堵したような小さな笑みを浮かべて、マニゴルドの首へ腕を回した。
「ハッ、何を今更。」
その言葉には、マニゴルドも苦笑を禁じ得なかった。
確かに、今更かもしれなかった。
後悔ならば、すでに、吐いて捨てるほどしているのだから。
※つづけたい。
(える、しってるか。かんがえてた展開をわすれて、なんにもかんがえないでてきとうに書いてるんだぜ…。)
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