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力尽きました。

ちなみに、ナポレオン妄想とは、
[pixiv] 「もしもカノミロが5年前に出逢っていたら (カノミロ / 女体化)」
というやつです。
これのカノミロ子版を妄想して書き始めたものの、さくっと力尽きたのでした。


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まず、目を刺したのは、きらびやかなシャンデリアの光だった。それから、趣味が良いとは言い難いつんと鼻をさす香水の匂い。
あまりの眩しさに目を眇める私の隣で、カミュが頷いてみせた。何だ?などと尋ねる必要はない。カミュは言葉少なで不可思議な男だが、言葉がなくとも意思疎通に困らない程度には親交もある。
カミュは、ターゲットを補足したのだ。
点在するテーブルには料理が並べられていた。豪勢な料理だ。健啖家のアルデバランならば、もろ手をあげて歓迎するに違いない。
その向こうには、老いた金満家相手に甘ったるい笑みを浮かべる女の姿があった。腰まで届く黒髪に、ドナウの青を宿した瞳。それから、血を塗ったように紅い唇。
この絶世の美女の手が実際に血にまみれていることを、この部屋にいる者のうち何人が知っているのだろう。だらしなく相好を崩す老人に嫌悪を抱きながら、私は口端を緩めた。少なくとも、私は知っているし、カミュも知っている。
彼女に関わった男たちがみな、彼女を相続人に指名した後に不審な死を遂げているのは、その筋では有名な話だった。デスマスクなどは、あんなイイ女の股の間で死ねるならそれも一興だと大笑していたが、彼女を相続人に指定したみながみな、そう思って死んでいったはずもない。


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