雑記および拍手にてコメントいただいた方へのご返信用です。
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ついったーで妄想して見たモノを転載してみます。
海賊とは名ばかりの、ロマンス小説仕立てになりました。
*
*
*
王の容体が悪化し、フランスで遊覧中だった第一王位継承者のアテナをイギリスへ送り届けることになったミロとリア。
侯爵家出身のミロは、普段は性別を隠して軍に属する士官で、子爵(伯爵家)のリアも士官。ただ、前者はスパイ活動…というかアテナの警護が主な仕事で、後者は戦争がメイン。
乗船中、一行は襲撃を受ける。
海賊船にしてはやけに手慣れた攻撃に、海賊船を装った敵国の襲撃だと判断したミロは、アテナに侍女のお仕着せを着せると、船倉に隠す。このとき、アテナと相部屋だったので、ミロは貴婦人の姿。リアは表で敵と交戦中。
そんな中、海賊の頭領がやって来る。
アテナを守るため、「私がアテナです」「だから私を攫いなさい」と偽るミロ。頭領はおかしそうにミロを見やり、アテナにしてはとうがたっているとからかうものの、ミロの本気に免じて、ミロを攫っていくことで蹴りをつける。
「それに、お前の方が俺の好みだしな」「攫ってくれと言ったのはお前だ」
ミロが連れて行かれたのは…どこだろう…どこかの所領にする。
ミロは、まるで仮面舞踏会のような仮面を取った頭領の顔にハッとする。それは、フランスの舞踏会で見かけた顔だった。ミロは興味のないことはすっぱり頭から消えるタイプなので、紹介されたはずなのだが、相手の名前を覚えていない。
真偽のほどは怪しいが、頭領は「カノン」と名乗る。
ミロはいずこともわからない所領で、賓客として扱われるが、逃げ出そうとしてもさっぱり隙が見つからないし、カノンの部下たちにも訳知り顔で「カノンの新しい愛人でしょう」風に見られ、かなり頭に来る。
とうとう、カノンに不満をぶちまけるミロ。
皮肉屋のカノンはミロのおかんむりにも笑うばかり。
一刻も早くアテナの元に戻りたいミロは、隠し持っていた食事用のナイフでカノンに斬りかかるが、あっさり床にねじ伏せられてしまう。本気の殺気を放ってしまったのが敗因。
カノンはミロに罰と称して、本番寸前までの行為で、ばつの悪い思いをさせる。
それ以降、ますますおかんむりにきたミロは本気を出してカノンを殺しにかかるのだけれど、そのたびにねじ伏せられて、いやんあはんな目にあわされ、ほうほうの呈で逃げ出す始末。
あくる日、ミロはカノンが執務室でうたた寝しているのを見かける。ミロは殺そうか悩みつつ、カノンの頬に指を這わせる。
「なんだ、殺さないのか?」
起きていたらしいカノン。ミロは不機嫌そうに
「寝込みを襲う趣味はない」
「別に、俺は襲ってくれても構わないんだが」
カノンはミロを抱き寄せて耳元で笑う。
ミロは羞恥に眦を染めて手をあげようとするが、困惑した様子でその手を下ろす。どういうわけか、殺せる気がしない。
情に篤いミロは無自覚のうちに絆されまくっていたらしく、とりわけ、カノンを取り巻く部下たちに絆されまくっていたらしく、そうなるともうカノンを殺せる気がしなくなっている。
カノンはそんなミロの胸の内がわかるのか、呆れ交じりに笑いながら、ミロの胸に顔を埋める。
「俺の傍にいてくれ、ミロ」
それまで、ミロは本名を口外したつもりがない。周囲はアテナと呼んでいたし、正体がばれていたのだとすれば、カノンがミロをここに留め置く理由もない。
ミロの頭がこんがらがっているのを良いことに、カノンは…アッー
翌朝、ミロはカノンにショコラテを差し出されながら、混乱の極みにいる。
その後、カノンに翻弄されるまま流されて無自覚にいちゃいちゃして過ごすミロの元に、カノンそっくりのサガが現れる。サガは公爵と名乗り、何かを察したらしく、カノンを呼び付けて説教を始める。ふてくされるカノン。
「私はアテナを無事お迎えするよう命じたのだ、襲撃しろとは言っていない!」
反抗期真っ盛りのカノンはなんか酔っぱらってたこともあって、それとアテナや兄への反感もあって、思わず襲撃してしまったとかそういう無理矢理展開でよろ。
呆気に取られるミロに、
「カノン、お前は何を考えている!あー、あなたは…?」
「ミロだ」
「ミロにも世間体というものがある、結婚しなさい!」
シャベロンなしで未婚の娘が男と、それも、長期間にわたって同居していたなど、世間体がやばすぎる。結婚しない道もあるが、そうすると、ミロは名が穢されてしまう。
それまでほとんど男として生きていたので、自分が女だという自覚がなく、それゆえにそういうことに考えがいたらなかったミロ。
その晩、眠れない夜を過ごすミロの元にカノンが忍び込む。
カノンは眠たげながら寝付けないミロにコートを投げつけ、
「ミロ、出かけるぞ。さっさと支度しろ」
「…こんな夜更けにどこへ行く?」
「駆け落ちには丁度良いだろう」
「は?」
目を丸くして立ち尽くすミロを抱き上げ、カノンは馬車に連れ込む。
グレトナグリーンに向かう道中、カノンが傍にいるので安心してうとうとしてきたミロ。
「なぜ、いまさら駆け落ちなんだ?明日にでも、サガは結婚許可証を取って来るという話だったではないか」
(※結婚許可証があれば、婚約手続きなどをすっ飛ばして結婚できます)
「それでは意味がない。」「別に、サガがお前と結婚するわけではない。お前と結婚するのは俺なのだから、俺のしたいようにしても良いだろう?」
「横暴だな。正直、意味もわからん。襲撃といい、お前の論理は理解しかねるぞ。」
「悪いか?」
「いや、いっそ清々しい」
しばらく経ってから、まどろんでいるミロの耳にカノンが囁く。
「好いた女くらい、海賊らしく奪い取らせろ。」
翌日、グレトナグリーンで結婚。いつの間に用意していたのか、結婚指輪は真紅のルビー。
いったい自分はどうしてしまったんだろう、それでも、この男とともにあることがこんなにも嬉しい、とミロが頬を綻ばせていると、追手が到着する。
「ミロ、水臭いではありませんか!」
「アテナ…!」
馬車から降り立って駆け寄ってきたのは、アテナ。その隣には、渋面のサガの姿もある。
「もちろん、正式な結婚式は、私の立ち会いの下、していただけるんでしょう?」
アテナに見つめられしどろもどろになるミロの隣で、サガがカノンをじろりとにらむ。
「まがりなりにも、公爵家の次男がこのような結婚、許されるはずがないだろう。駆け落ちすれば式を逃れると思ったのかもしれないが、そうはいかないぞ。お前にはちゃんと式を挙げてもらうからな、カノン。」
それから
「お前がどう思っているのかは知らないが、お前も私たちの家族の一員なのだ、カノン」
なんか、あとは、うん。実は子どもができちゃっててなんやかんや騒動があるんじゃないかな。ぜんぜん、まったく、海賊設定が活用で来てないけど、うん、いつものことですねわかります。
*
という妄想ツイートでしたー!
海賊とは名ばかりの、ロマンス小説仕立てになりました。
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王の容体が悪化し、フランスで遊覧中だった第一王位継承者のアテナをイギリスへ送り届けることになったミロとリア。
侯爵家出身のミロは、普段は性別を隠して軍に属する士官で、子爵(伯爵家)のリアも士官。ただ、前者はスパイ活動…というかアテナの警護が主な仕事で、後者は戦争がメイン。
乗船中、一行は襲撃を受ける。
海賊船にしてはやけに手慣れた攻撃に、海賊船を装った敵国の襲撃だと判断したミロは、アテナに侍女のお仕着せを着せると、船倉に隠す。このとき、アテナと相部屋だったので、ミロは貴婦人の姿。リアは表で敵と交戦中。
そんな中、海賊の頭領がやって来る。
アテナを守るため、「私がアテナです」「だから私を攫いなさい」と偽るミロ。頭領はおかしそうにミロを見やり、アテナにしてはとうがたっているとからかうものの、ミロの本気に免じて、ミロを攫っていくことで蹴りをつける。
「それに、お前の方が俺の好みだしな」「攫ってくれと言ったのはお前だ」
ミロが連れて行かれたのは…どこだろう…どこかの所領にする。
ミロは、まるで仮面舞踏会のような仮面を取った頭領の顔にハッとする。それは、フランスの舞踏会で見かけた顔だった。ミロは興味のないことはすっぱり頭から消えるタイプなので、紹介されたはずなのだが、相手の名前を覚えていない。
真偽のほどは怪しいが、頭領は「カノン」と名乗る。
ミロはいずこともわからない所領で、賓客として扱われるが、逃げ出そうとしてもさっぱり隙が見つからないし、カノンの部下たちにも訳知り顔で「カノンの新しい愛人でしょう」風に見られ、かなり頭に来る。
とうとう、カノンに不満をぶちまけるミロ。
皮肉屋のカノンはミロのおかんむりにも笑うばかり。
一刻も早くアテナの元に戻りたいミロは、隠し持っていた食事用のナイフでカノンに斬りかかるが、あっさり床にねじ伏せられてしまう。本気の殺気を放ってしまったのが敗因。
カノンはミロに罰と称して、本番寸前までの行為で、ばつの悪い思いをさせる。
それ以降、ますますおかんむりにきたミロは本気を出してカノンを殺しにかかるのだけれど、そのたびにねじ伏せられて、いやんあはんな目にあわされ、ほうほうの呈で逃げ出す始末。
あくる日、ミロはカノンが執務室でうたた寝しているのを見かける。ミロは殺そうか悩みつつ、カノンの頬に指を這わせる。
「なんだ、殺さないのか?」
起きていたらしいカノン。ミロは不機嫌そうに
「寝込みを襲う趣味はない」
「別に、俺は襲ってくれても構わないんだが」
カノンはミロを抱き寄せて耳元で笑う。
ミロは羞恥に眦を染めて手をあげようとするが、困惑した様子でその手を下ろす。どういうわけか、殺せる気がしない。
情に篤いミロは無自覚のうちに絆されまくっていたらしく、とりわけ、カノンを取り巻く部下たちに絆されまくっていたらしく、そうなるともうカノンを殺せる気がしなくなっている。
カノンはそんなミロの胸の内がわかるのか、呆れ交じりに笑いながら、ミロの胸に顔を埋める。
「俺の傍にいてくれ、ミロ」
それまで、ミロは本名を口外したつもりがない。周囲はアテナと呼んでいたし、正体がばれていたのだとすれば、カノンがミロをここに留め置く理由もない。
ミロの頭がこんがらがっているのを良いことに、カノンは…アッー
翌朝、ミロはカノンにショコラテを差し出されながら、混乱の極みにいる。
その後、カノンに翻弄されるまま流されて無自覚にいちゃいちゃして過ごすミロの元に、カノンそっくりのサガが現れる。サガは公爵と名乗り、何かを察したらしく、カノンを呼び付けて説教を始める。ふてくされるカノン。
「私はアテナを無事お迎えするよう命じたのだ、襲撃しろとは言っていない!」
反抗期真っ盛りのカノンはなんか酔っぱらってたこともあって、それとアテナや兄への反感もあって、思わず襲撃してしまったとかそういう無理矢理展開でよろ。
呆気に取られるミロに、
「カノン、お前は何を考えている!あー、あなたは…?」
「ミロだ」
「ミロにも世間体というものがある、結婚しなさい!」
シャベロンなしで未婚の娘が男と、それも、長期間にわたって同居していたなど、世間体がやばすぎる。結婚しない道もあるが、そうすると、ミロは名が穢されてしまう。
それまでほとんど男として生きていたので、自分が女だという自覚がなく、それゆえにそういうことに考えがいたらなかったミロ。
その晩、眠れない夜を過ごすミロの元にカノンが忍び込む。
カノンは眠たげながら寝付けないミロにコートを投げつけ、
「ミロ、出かけるぞ。さっさと支度しろ」
「…こんな夜更けにどこへ行く?」
「駆け落ちには丁度良いだろう」
「は?」
目を丸くして立ち尽くすミロを抱き上げ、カノンは馬車に連れ込む。
グレトナグリーンに向かう道中、カノンが傍にいるので安心してうとうとしてきたミロ。
「なぜ、いまさら駆け落ちなんだ?明日にでも、サガは結婚許可証を取って来るという話だったではないか」
(※結婚許可証があれば、婚約手続きなどをすっ飛ばして結婚できます)
「それでは意味がない。」「別に、サガがお前と結婚するわけではない。お前と結婚するのは俺なのだから、俺のしたいようにしても良いだろう?」
「横暴だな。正直、意味もわからん。襲撃といい、お前の論理は理解しかねるぞ。」
「悪いか?」
「いや、いっそ清々しい」
しばらく経ってから、まどろんでいるミロの耳にカノンが囁く。
「好いた女くらい、海賊らしく奪い取らせろ。」
翌日、グレトナグリーンで結婚。いつの間に用意していたのか、結婚指輪は真紅のルビー。
いったい自分はどうしてしまったんだろう、それでも、この男とともにあることがこんなにも嬉しい、とミロが頬を綻ばせていると、追手が到着する。
「ミロ、水臭いではありませんか!」
「アテナ…!」
馬車から降り立って駆け寄ってきたのは、アテナ。その隣には、渋面のサガの姿もある。
「もちろん、正式な結婚式は、私の立ち会いの下、していただけるんでしょう?」
アテナに見つめられしどろもどろになるミロの隣で、サガがカノンをじろりとにらむ。
「まがりなりにも、公爵家の次男がこのような結婚、許されるはずがないだろう。駆け落ちすれば式を逃れると思ったのかもしれないが、そうはいかないぞ。お前にはちゃんと式を挙げてもらうからな、カノン。」
それから
「お前がどう思っているのかは知らないが、お前も私たちの家族の一員なのだ、カノン」
なんか、あとは、うん。実は子どもができちゃっててなんやかんや騒動があるんじゃないかな。ぜんぜん、まったく、海賊設定が活用で来てないけど、うん、いつものことですねわかります。
*
という妄想ツイートでしたー!
カノミロですが、両方おんなのこ設定です。
とりあえず、カプになる前提から妄想してみます。
カノンは、サガの双子の妹です。
双子が不吉の象徴である聖域では、前聖戦時に長男の方が闇堕ちしたこともあって、どちらかというと長男の方を忌避する風潮が広がっていましたが、今回は、兄妹だったので、聖闘士に向いていない妹の方が「存在しないもの」として存在を秘匿されることになりました。
男の子バージョンよりけなげな女の子カノンは、唯一の肉親であるサガに認められたくて色々頑張りますが、最終的に、ヒステリーを起こし、サガによってスニオン岬に幽閉されます。
カノンは、周囲に、特にサガに認められたくて、女であることを捨てたタイプです。ちょっと無理しています。
色々考え込んで思いつめては急にヒステリーを起こしたり、さばさばしているかと思えば妙に夢見がちでロマンス小説が好きだったり。
実は家庭的で、家事はなんでもござれタイプ。
ミロも、女の子です。
ミロは生まれながらにして、黄金聖闘士として将来を嘱望されていたこともあって、女の子でありながら男の子として育てられました。
本人にも周囲(20歳仲間)にも、ミロが女の子だという認識はなく、年中組はそれを心配しています。
サガは、ミロを見ると行方知れずのカノンを思い出すので、ちょっと遠ざけています。
ミロは、もともと、自分が女だという自覚がまったくないタイプです。
下手な男よりも男らしく、あっけらかんとしており、良くも悪くも、黄金聖闘士としての生き方しか知りません。
すべて従者任せ立ったこともあり、家事スキルはまったくありません。でも、ミロス島で修行中、野生生活を送らされていたこともあるので、狩猟の腕前は確かです。調理は直火で十分だと思っているタイプ。
そんな二人が聖域で出会ったら。
「女に手をあげる趣味はない、早々に立ち去れ。」
というミロの発言から始まり、カノンへのSN。
そのときはそれで終わるとして、聖戦後。
サガとの距離を測りかね、仲間にも馴染めず、二人目の双子座の黄金聖闘士という聖域での中途半端な立ち位置に困惑しているカノンを見かね、積極的に関わるのは、唯一の同性の同僚であるミロでした。
「カノン、そんな顔は止せ。せっかくの美貌が大なしではないか。見ている俺の方が辛い。」
無自覚に口説き文句を垂れ流しつつ、サガと居住を同じくするのが辛いというカノンに、ミロは天蠍宮での自分との同居を薦めます。
ただで住まわせてもらっているのは悪いから、と、家事全般を担うカノン。ミロはやっぱり無自覚に、
「カノンは良い嫁になるな。相手が羨ましい。」
なんて口説いたりします。
頬を赤らめてもじもじカノン。
それまで興味はあっても「俺は女であることを捨てたのだ」という意地から手を出したことのなかったメイクやおシャレにも急に興味を持ち、手慰み程度だった料理もめきめきと腕前をあげていきます。
満面の笑みで料理を平らげてくれるミロをぽーっと見つめるカノンの眼差しは、傍から見ていても、明らかにヤバいレベルです。それに気づかないのは、ミロがミロだからか…。
(あれ?これ、ミロが男でもまったく問題なくね?と、思ってしまったので、ミロが女の子らしいところを大慌てで活用してみます。)
ミロはどんどんカノンがスキンシップ過多になってきている事実には気付いていますが、女子高のノリというか、「今まで孤独だったカノンはひと肌が恋しいのだろう」くらいの認識で、問題点に気づいていません。
ある日、ミロがアテナのお伴で1ヶ月ほど出張したとき、カノンの元には、アテナに勧められたミロからダイレクトメールが来ました。いつにないパーティードレス姿や水着姿、アテナが隠し撮りしたらしい寝顔のミロに思わずときめいてしまうカノンでしたが、知らない男に肩を抱き込まれて笑っているミロの写真に、ピシリ、と固まります。
アテナに同伴して旅行を楽しんで来て、土産を持ってきた青銅組を問い質せば、男はどこぞの大富豪で、ミロをずいぶん気に入って口説いていたそうです。
鬼の形相になり、手に持っていたカップを粉砕するカノン。
それまでは、思いすごしとか冗談だと思ってたけど、カノンのミロに対する感情ってやっぱり…と、認識を改める青銅組。
傷心のカノンは、ミロがどうしたのか、ミロはどうするのか、どうせ同性愛の自分の恋なんて受け入れられるわけがないしあああ男が憎くて堪らない殺してしまいたい、と、般若の形相で呑んだくれて日々を過ごします。その間、家事は一切やらず、カノンにしては珍しく、洗濯モノが山のようになり、キッチンも荒れ放題、部屋も散らかります。
翌週、一週間遅れでミロとアテナが到着しました。
ミロは出迎えたカノンが珍しくお酒を飲みまくっていた事実や部屋の惨状にびっくりして、なにごとかあったのかと尋ねますが、いじいじすねているカノンは「別に」と返します。
「別に、ということはないだろう。」
ミロは立ち去ろうとするカノンの手を掴んで引き止め、真正面からカノンの目を覗き込みます。
「カノン、俺は前にも言ったはずだ。そんな辛そうな顔は止せ。見ている、俺の方が辛い。」
じわりとカノンの目に涙が浮かびあがっかと思うと、カノンはミロをひしと抱き締め、泣きじゃくりました。とっさに抱きとめることも出来ず、床に勢い良く押し倒されたミロは、カノンの背中を撫でてやり、ひとしきりカノンが泣いて気が落ち着くと、いったいどうしたのか再び問いかけました。
すんすんと肩を揺らしながら、カノンが身を起こし、ミロをじっと見つめました。
「ミロ…、」
「うん?何だ、言ってみろ。」
カノンはわずかに目を眇めると、ミロの顔の脇に腕を突き、唇を重ねました。
1分。
ミロは床を叩いて、白旗をあげました。カノンはミロの指に指を絡めると、ミロの頭上でまとめてしまいました。
2分。
呼吸困難と腰砕けでふらふらになったミロから、カノンはようやく唇を離すと、馬乗りになって自分のシャツのボタンを外しながら、妙に熱っぽい眼差しでミロに囁きました。
「どうせ報われないなら一度だけで良い。」
酸欠で真っ赤なミロの頬を、カノンが撫でました。
「…どうしても…、お前のことが好きなんだ、ミロ。」
暗転。
翌朝。
うっかり欲望のまま願望を現実にしてしまったカノンは、色を失くした顔で、隣で眠るミロを見つめました。お酒が入っていたのと、ときおり起こす衝動的なヒステリーとが相俟って、まさか、こんな無体を働いてしまうとは…!
しかし、その結果判明したミロの昨夜まで清らかだった身体と、行為に、カノンはうふふうふふふふうふふふふふふふと自然とこぼれおちる笑声を堪えることも出来ず、ミロの隣で、うっとりとした眼差しでミロが目覚めるのを待ちました。
昨夜は何度も自分の名前を呼ばせたし、好きだと告げたし、言うようにねだって好きと言ってもらえたし、うふふうふふふうふふふふふふ。カノンは死んでも良いくらい幸せでした。
この後、どうなるのかわかりません。もしかすると、逆上したミロに今度こそアンタレスを打たれてしまうかもしれません。でも、悔いはありません。
むしろ、最期のアンタレスを求めて、これほどまでに惹かれるのかもしれません。
「早く起きろ、俺のミロ。」
そんなとき、ばたーんと大きな音を立てて、寝室の扉が開かれました。
はっとして見やれば、そこには青褪めたサガの姿が…!
昨夜、不幸にもアテナの同伴で市街地に行ってしまったサガは、帰って来るなり、天蠍宮からものすごく不穏なカノンの小宇宙が垂れ流されていた報告を受け、すっ飛んできたのです。
そして、一見すれば、なにごとがあったのかなんて丸わかりです。
兄妹喧嘩が勃発し、今にも千年戦争に突入しようとしているサガとカノン(身体にシーツを巻き付けています)の罵声合戦に、さしものミロも、うーん、と寝ぼけ眼を開けました。固唾を飲んで様子を見守る双子の前で、ミロは大きく欠伸をしてから、双子の様子にぱちくり目を瞬かせたあと、寝ぼけ眼をこすりました。
「お前たち、喧嘩は他所でやってくれ。うるさくて叶わん。」
ふああ、なんてまた欠伸を漏らしながら枕に顔を埋めるミロの行動が予想外すぎたカノンは、大慌てでミロのもとに駆け寄ると、昨夜の蛮行に対するミロの決断を待ちました。
「ミロ、俺は昨夜…、」
重たげな瞼を開けたミロが指先を伸ばしてカノンの眦に滑らせると、まどろみながら、幸せそうに微笑みました。
「やはり、お前は笑っていた方が良い、カノン。悩みは晴れたか?」
それだけ言ってすぴすぴ眠りに就いたミロに、カノンはきゅーーーーーーーーーーーんと胸をときめかせ、ベッドにルパンダイブしようとしましたが、そうは問屋がおろしません。
カノンはサガに首寝っ子掴まれて、愛するミロの元を去らねばなりませんでした。
それから、サガによる説教があって、カノンは危険人物のレッテルを張られ、ミロに近づかないよう厳命されます。
しかし、それくらいでめげるカノンではありません。サガの命令が教皇代理としてのものであることを悟ると、
「だったら俺が教皇になる!」
めきめき頭角を現し、アテナに取り入ろうとし、元気に奔走します。
ミロはそんな元気になったカノンの姿を見て、
「なんかよくわからんが、落ち込んでいたカノンが元気になって良かったなあ。」
なんてからから笑います。
何をされたのかまったくわかっていないミロなのでした。
*
適当にキーボードを打っていたら、こんな妄想しか出来ませんでした。
何だこの妄想は!ミロがあほのこすぎた…!!
双子×ミロ好きとしては、このあと、別に、実はサガもミロが好きだったので双子で取り合いになって、3人で同棲しても良いのよ、と内心思ったりしました。
はい。さすがに黙ります。
今日の夕飯はなんだろう!
とりあえず、カプになる前提から妄想してみます。
カノンは、サガの双子の妹です。
双子が不吉の象徴である聖域では、前聖戦時に長男の方が闇堕ちしたこともあって、どちらかというと長男の方を忌避する風潮が広がっていましたが、今回は、兄妹だったので、聖闘士に向いていない妹の方が「存在しないもの」として存在を秘匿されることになりました。
男の子バージョンよりけなげな女の子カノンは、唯一の肉親であるサガに認められたくて色々頑張りますが、最終的に、ヒステリーを起こし、サガによってスニオン岬に幽閉されます。
カノンは、周囲に、特にサガに認められたくて、女であることを捨てたタイプです。ちょっと無理しています。
色々考え込んで思いつめては急にヒステリーを起こしたり、さばさばしているかと思えば妙に夢見がちでロマンス小説が好きだったり。
実は家庭的で、家事はなんでもござれタイプ。
ミロも、女の子です。
ミロは生まれながらにして、黄金聖闘士として将来を嘱望されていたこともあって、女の子でありながら男の子として育てられました。
本人にも周囲(20歳仲間)にも、ミロが女の子だという認識はなく、年中組はそれを心配しています。
サガは、ミロを見ると行方知れずのカノンを思い出すので、ちょっと遠ざけています。
ミロは、もともと、自分が女だという自覚がまったくないタイプです。
下手な男よりも男らしく、あっけらかんとしており、良くも悪くも、黄金聖闘士としての生き方しか知りません。
すべて従者任せ立ったこともあり、家事スキルはまったくありません。でも、ミロス島で修行中、野生生活を送らされていたこともあるので、狩猟の腕前は確かです。調理は直火で十分だと思っているタイプ。
そんな二人が聖域で出会ったら。
「女に手をあげる趣味はない、早々に立ち去れ。」
というミロの発言から始まり、カノンへのSN。
そのときはそれで終わるとして、聖戦後。
サガとの距離を測りかね、仲間にも馴染めず、二人目の双子座の黄金聖闘士という聖域での中途半端な立ち位置に困惑しているカノンを見かね、積極的に関わるのは、唯一の同性の同僚であるミロでした。
「カノン、そんな顔は止せ。せっかくの美貌が大なしではないか。見ている俺の方が辛い。」
無自覚に口説き文句を垂れ流しつつ、サガと居住を同じくするのが辛いというカノンに、ミロは天蠍宮での自分との同居を薦めます。
ただで住まわせてもらっているのは悪いから、と、家事全般を担うカノン。ミロはやっぱり無自覚に、
「カノンは良い嫁になるな。相手が羨ましい。」
なんて口説いたりします。
頬を赤らめてもじもじカノン。
それまで興味はあっても「俺は女であることを捨てたのだ」という意地から手を出したことのなかったメイクやおシャレにも急に興味を持ち、手慰み程度だった料理もめきめきと腕前をあげていきます。
満面の笑みで料理を平らげてくれるミロをぽーっと見つめるカノンの眼差しは、傍から見ていても、明らかにヤバいレベルです。それに気づかないのは、ミロがミロだからか…。
(あれ?これ、ミロが男でもまったく問題なくね?と、思ってしまったので、ミロが女の子らしいところを大慌てで活用してみます。)
ミロはどんどんカノンがスキンシップ過多になってきている事実には気付いていますが、女子高のノリというか、「今まで孤独だったカノンはひと肌が恋しいのだろう」くらいの認識で、問題点に気づいていません。
ある日、ミロがアテナのお伴で1ヶ月ほど出張したとき、カノンの元には、アテナに勧められたミロからダイレクトメールが来ました。いつにないパーティードレス姿や水着姿、アテナが隠し撮りしたらしい寝顔のミロに思わずときめいてしまうカノンでしたが、知らない男に肩を抱き込まれて笑っているミロの写真に、ピシリ、と固まります。
アテナに同伴して旅行を楽しんで来て、土産を持ってきた青銅組を問い質せば、男はどこぞの大富豪で、ミロをずいぶん気に入って口説いていたそうです。
鬼の形相になり、手に持っていたカップを粉砕するカノン。
それまでは、思いすごしとか冗談だと思ってたけど、カノンのミロに対する感情ってやっぱり…と、認識を改める青銅組。
傷心のカノンは、ミロがどうしたのか、ミロはどうするのか、どうせ同性愛の自分の恋なんて受け入れられるわけがないしあああ男が憎くて堪らない殺してしまいたい、と、般若の形相で呑んだくれて日々を過ごします。その間、家事は一切やらず、カノンにしては珍しく、洗濯モノが山のようになり、キッチンも荒れ放題、部屋も散らかります。
翌週、一週間遅れでミロとアテナが到着しました。
ミロは出迎えたカノンが珍しくお酒を飲みまくっていた事実や部屋の惨状にびっくりして、なにごとかあったのかと尋ねますが、いじいじすねているカノンは「別に」と返します。
「別に、ということはないだろう。」
ミロは立ち去ろうとするカノンの手を掴んで引き止め、真正面からカノンの目を覗き込みます。
「カノン、俺は前にも言ったはずだ。そんな辛そうな顔は止せ。見ている、俺の方が辛い。」
じわりとカノンの目に涙が浮かびあがっかと思うと、カノンはミロをひしと抱き締め、泣きじゃくりました。とっさに抱きとめることも出来ず、床に勢い良く押し倒されたミロは、カノンの背中を撫でてやり、ひとしきりカノンが泣いて気が落ち着くと、いったいどうしたのか再び問いかけました。
すんすんと肩を揺らしながら、カノンが身を起こし、ミロをじっと見つめました。
「ミロ…、」
「うん?何だ、言ってみろ。」
カノンはわずかに目を眇めると、ミロの顔の脇に腕を突き、唇を重ねました。
1分。
ミロは床を叩いて、白旗をあげました。カノンはミロの指に指を絡めると、ミロの頭上でまとめてしまいました。
2分。
呼吸困難と腰砕けでふらふらになったミロから、カノンはようやく唇を離すと、馬乗りになって自分のシャツのボタンを外しながら、妙に熱っぽい眼差しでミロに囁きました。
「どうせ報われないなら一度だけで良い。」
酸欠で真っ赤なミロの頬を、カノンが撫でました。
「…どうしても…、お前のことが好きなんだ、ミロ。」
暗転。
翌朝。
うっかり欲望のまま願望を現実にしてしまったカノンは、色を失くした顔で、隣で眠るミロを見つめました。お酒が入っていたのと、ときおり起こす衝動的なヒステリーとが相俟って、まさか、こんな無体を働いてしまうとは…!
しかし、その結果判明したミロの昨夜まで清らかだった身体と、行為に、カノンはうふふうふふふふうふふふふふふふと自然とこぼれおちる笑声を堪えることも出来ず、ミロの隣で、うっとりとした眼差しでミロが目覚めるのを待ちました。
昨夜は何度も自分の名前を呼ばせたし、好きだと告げたし、言うようにねだって好きと言ってもらえたし、うふふうふふふうふふふふふふ。カノンは死んでも良いくらい幸せでした。
この後、どうなるのかわかりません。もしかすると、逆上したミロに今度こそアンタレスを打たれてしまうかもしれません。でも、悔いはありません。
むしろ、最期のアンタレスを求めて、これほどまでに惹かれるのかもしれません。
「早く起きろ、俺のミロ。」
そんなとき、ばたーんと大きな音を立てて、寝室の扉が開かれました。
はっとして見やれば、そこには青褪めたサガの姿が…!
昨夜、不幸にもアテナの同伴で市街地に行ってしまったサガは、帰って来るなり、天蠍宮からものすごく不穏なカノンの小宇宙が垂れ流されていた報告を受け、すっ飛んできたのです。
そして、一見すれば、なにごとがあったのかなんて丸わかりです。
兄妹喧嘩が勃発し、今にも千年戦争に突入しようとしているサガとカノン(身体にシーツを巻き付けています)の罵声合戦に、さしものミロも、うーん、と寝ぼけ眼を開けました。固唾を飲んで様子を見守る双子の前で、ミロは大きく欠伸をしてから、双子の様子にぱちくり目を瞬かせたあと、寝ぼけ眼をこすりました。
「お前たち、喧嘩は他所でやってくれ。うるさくて叶わん。」
ふああ、なんてまた欠伸を漏らしながら枕に顔を埋めるミロの行動が予想外すぎたカノンは、大慌てでミロのもとに駆け寄ると、昨夜の蛮行に対するミロの決断を待ちました。
「ミロ、俺は昨夜…、」
重たげな瞼を開けたミロが指先を伸ばしてカノンの眦に滑らせると、まどろみながら、幸せそうに微笑みました。
「やはり、お前は笑っていた方が良い、カノン。悩みは晴れたか?」
それだけ言ってすぴすぴ眠りに就いたミロに、カノンはきゅーーーーーーーーーーーんと胸をときめかせ、ベッドにルパンダイブしようとしましたが、そうは問屋がおろしません。
カノンはサガに首寝っ子掴まれて、愛するミロの元を去らねばなりませんでした。
それから、サガによる説教があって、カノンは危険人物のレッテルを張られ、ミロに近づかないよう厳命されます。
しかし、それくらいでめげるカノンではありません。サガの命令が教皇代理としてのものであることを悟ると、
「だったら俺が教皇になる!」
めきめき頭角を現し、アテナに取り入ろうとし、元気に奔走します。
ミロはそんな元気になったカノンの姿を見て、
「なんかよくわからんが、落ち込んでいたカノンが元気になって良かったなあ。」
なんてからから笑います。
何をされたのかまったくわかっていないミロなのでした。
*
適当にキーボードを打っていたら、こんな妄想しか出来ませんでした。
何だこの妄想は!ミロがあほのこすぎた…!!
双子×ミロ好きとしては、このあと、別に、実はサガもミロが好きだったので双子で取り合いになって、3人で同棲しても良いのよ、と内心思ったりしました。
はい。さすがに黙ります。
今日の夕飯はなんだろう!
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