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ぬこに邪魔されつつも、いきます。


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「ミロ、大事な話がある。実は今日は氷河の誕生日なのだ。」
「…大事な話があるというからどんな前振りかと思えば、単なるお前の弟子の誕生日か。確かにあいつは骨のあるやつだが、上げたハードルに見あうほどの内容ではなかったな。それで?」
「それで、改めて説明するまでもないと思うのだが、氷河が18歳になったので童貞を奪ってやってくれないか。お前ならば赤子の手を捻るより楽だろう。」
「カミュよ、どこから突っ込んで良いのかわからん。だが、お前のそういうところ、嫌いじゃない。」
「恩に着るぞ、ミロ。」
「気にするな。」
「それで、どうなのだ。さっそく氷河の寝室へ忍んでくれるのか。このカミュ、色良い返答を待っている。」
「そんな返答期待するな。私には無理だ。第一、氷河が了承するはずもあるまい。」
「…そうか…氷河には、ミロが18歳の誕生日を祝って自分をプレゼントしてくれるはずだと伝えてあるのだが…仕方あるまい。氷河には、あの蠍座の黄金聖闘士のミロも臆することがあるのだと謝罪しておこう。」
「待て。それは、聞き捨てならん。このミロが尻尾を巻いて逃げ出すとでも思っているのか。7歳も年下の子供を抱くくらい、このミロにとってわけもない。」
「そうか。ではさっそくこの真紅のリボンだけを巻きつけて氷河の寝室へ行ってもらおう。事後のために、ムウに調合してもらったこの錠剤も持っていくが良い。お前の助けとなるだろう。氷河のことは頼んだぞ。」


「売られた喧嘩を買ってしまったが、我ながら困ったことになったな…。そもそも、カミュにとって俺は一体どのような印象なのだ。これまで誰かの情婦になったことなどないぞ。しかし、要は自分の身体でどれだけ相手を支配するかにかかっているのだろう。肉体の扱いは、黄金聖闘士たる俺の得意分野。こうなればもはや意地だ。必ずや、氷河を満足させてやる。ピルもある。多少無茶をしても、おそらく、何とかなるだろう。…氷河、氷河はいるか!」
「…ミロ、我が師の言ったとおり本当に来たのか。てっきり…。」
「てっきり臆して逃げたとでも思ったか?やつが何を言ったのかは知らんが、今夜一晩、お前に俺をくれてやる。感謝するのだな。さあ、わかったなら観念してこの邪魔くさい服を脱げ。」
「ミロ、積極的だな。そんなに俺を求めてくれているのか。」
「んっ、はあ…首にキスするのは止めろ。くすぐったい。耳の後ろはもっと駄目だ。さっさと手を引け、氷河。」
「ミロ、かわいい。感じているのか。」
「そ、そこは…。」
「美しいあなたを前から欲しかった。高根の花だと諦めていたが…俺にも触れてくれ。」
「……ええい、ままよっ。」


「それで、どうしてこうなった。」
「どうして、とは?」
「お前が寄越したピル、ぜんぜん効かんではないか。見てみろ、このふくれた腹を。氷河に何と説明すれば良い!やつには心配するなと言ってしまったのだぞ!」
「ピル?どうしてこのカミュが、氷河の受精を妨げるピルなどをくれてやらねばならん。私がムウに処方してもらったのは栄養剤だ。おかげで、朝方まで楽しめただろう。」
「…カミュ、」
「氷河は、お前がシベリアに顔を見せに来ていたあの頃から、お前に想いを寄せていたのだ。愛する親友と愛弟子が子を為す。これ以上の幸せがあるだろうか。いや、ない。」
「何を勝手に完結している!スカーレットニ」
「カミュ、ミロ!今の話はすべて本当だろうか!」
「!!!!!氷河、貴様、なぜここに!」
「そんなことはどうでも良いだろう!ミロ、教えてくれ、本当に、ここに、俺の子が…?」
「くっ…。」
「あの晩、あなたは心配するなと言っていたが、そうか、俺の子を産む覚悟を決めたうえで俺のもとへやって来たのだな…ミロ、あなたの覚悟を俺は侮っていた。あなたは俺にもらわれてやると言っていた、それは、つまり、そう!嫁として俺の元へもらわれに来たのだな!その覚悟も知らず、俺は2ヶ月もあなたを一人にさせてしまった…。この氷河、最大の後悔だ!さあ、そうとわかれば話は早い!一刻も早く籍を入れに行こう!決して後悔させたりしない!幸せにする!シベリアに庭つきの一戸建てを買って、寒い夜は温め合おう!」
「…カミュよ、お前の弟子はお前によく似ているな。聞きたいところしか聞いていない。そのうえ、お前以上に直情型と来ている!」
「だが、そんなところが嫌いではないのだろう?」
「…くっ、だからお前は嫌いなのだ!」
「そうか、私は好きだぞ。氷河よ、式には呼んでくれ。」
「はいっ、かならず!」
「ま、待て、カミュ!おのれカミュ、このミロをはめたなっ。氷河!」
「何だ、ミロ。愛している。」
「…そんな目で見るな、俺は別にお前のことを」
「わかっている。あなたは俗に言うツンデレなのだろう。」
「つん…?」
「世界一幸せになろう。」
smack
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