雑記および拍手にてコメントいただいた方へのご返信用です。
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タイトルのまんまです。
欲望に忠実になってみました。
今月のテーマは、これで行ってみます。
(無双サナダテも構想中ですが、気力が必要そうなのでもうちょっと温める方向で)
双子ミロ♀です。
※管理人が眠たさに負けて、途中で終わっています。
続けたいです。
*
「お前ならば、これがまともな反応なのか、やはり異常なのか、判別できるはずだ。」
そう言って、馬乗りになったミロはシャツを脱ぎ捨てた。
シャツを抜ける際に広がった黄金の髪と、さらけ出されたなめらかな肌からは、あまりに近い距離のせいで、いつもならば気づかないささやかな体臭がした。
サガはしたたかに殴られた面持ちで、呆然とミロを見つめた。
思い知らされたのは、気づかされたくなかった、これまで必死に目を逸らしていた気持ちだった。
頭を振って乱れた髪をまとめたミロは、視線に気づいたものかわずかに頬を綻ばせ、キスをしてきた。
絶望的に甘いキスだった。
発端は、ささいなことだった。
「アテナを殺害しようとした自分には双子座の黄金聖闘士になる資格などない。」
カノンはそう言って、サガが正式に教皇代理職に着任した後、双子座の黄金聖闘士の仕事を一手に担いながらも、けっして黄金聖衣をまとおうとしなかった。
そんなカノンに黄金聖衣をまとわせようと最後まで固執していたのは、サガとミロ、はたしてどちらだっただろうか。
この一件に関して、カノンに大して義理もない他の黄金聖闘士たちはカノンの説得を早々に諦めていた。誰よりも心を許すミロの言葉すら、頑として聞き入れないのだ。他のものの言葉など聞き入れるはずがない。
黄金聖闘士として誰よりもプライドの高いミロは、ミロなりの方法でカノンを思いやり、「それでは黄金聖闘士として、下々に示しがつかないだろう。だいたい、十二宮にいながら黄金聖衣をまとわないなど、言語道断だ。」と憤りもあらわに言い聞かせていたが、どこ吹く風のカノン相手では成果はなかった。
誰より早くカノンを赦免したミロは、カノンがどう言おうと、黄金聖衣をまとおうとしないカノンの自責の念は見当違いはなはだしいと思っていた。実際、カノンが気に病む必要などないのだ。自分の命で自軍の勝利を購った戦士を、なぜ、誇り高い聖闘士が恨み続けなければならない。
気持ちの良い裁定だが、ミロには、他のものもそう断じるのは難しいという現実が見えていなかった。
同じくアテナに謀反を働いた身であるサガは、カノンが黄金聖衣をまとおうとしないのは、聖域に対するしがらみがないせいだと捉えた。
確かに、カノンはアテナに恩義を感じ、アテナのため、身を粉にして働いていた。だが、カノンはアテナのため尽くせれば良いのであって、黄金聖闘士の一人として足並みをそろえなければならない義理はない。
聖戦時はその傲慢な身勝手さに救われる部分もあったが、平時の、それも秩序を重んじる聖域が舞台となれば話は別だ。
自責の念があるからこそ、サガは聖域に尽くせるよう、教皇代理の道を選んだ。いずれは、教皇にもなるだろう。守るべきものがあるからだ。
アテナの他に誰か、カノンにも守るべき存在ができれば、カノンも協調性を学び、黄金聖闘士としての自覚を持つかもしれない。
サガはそう結論づけた。
その守るべき存在とは、安直だが、たとえば、妻子だ。
双子座の黄金聖闘士就任に関しては、アテナがカノンの一存に任せ、まったく口を出さないこともあり、責任を感じたサガは行動に出ることにした。
「…身を固めろ?」
この日、黄金聖闘士の半数が任務で出払っており、残りも諸事情や休暇で聖域を後にしていたため、昼下がりの教皇宮は閑散としていた。
海底で海龍の職務をこなして来たカノンが、帰還の報告をしに来たのは、そんなときだった。
弟に結婚の件をどう切り出すべきか思い悩んでいたサガは、これ幸いとカノンに話を振ったが、当然のことながら、サガの突然の発言にカノンは目を丸くした。
「どうした急に、頭でもわいたか。」
「お前と一緒にするな。お前も良い年だろう。そろそろ身を固めたらどうだ。」
現代にありながら戦乱の世と同じ平均寿命を誇る聖域では、カノンの年齢は、確かにサガの言うとおり子を設けていてもおかしくない年齢だった。
しかし、未婚のサガに命じられる筋合いはない。
言い返そうとするカノンの言葉を、サガが封じた。
「アテナと幼女と既婚者以外であれば誰でも良い。」
身も蓋もない言い方だ。よほど、サガはせっぱつまっているのだろう。
カノンはこの話の裏にどんな企みがあるのか探り出そうとしながら、サガに問い返した。
「アテナと幼女と既婚者以外であれば、誰でも良いのか?」
「お前が愛することができるものであれば、誰でも構わん。私は喜んで祝福しよう。」
「そうか。」
(すみません。眠気に負けました。)
欲望に忠実になってみました。
今月のテーマは、これで行ってみます。
(無双サナダテも構想中ですが、気力が必要そうなのでもうちょっと温める方向で)
双子ミロ♀です。
※管理人が眠たさに負けて、途中で終わっています。
続けたいです。
*
「お前ならば、これがまともな反応なのか、やはり異常なのか、判別できるはずだ。」
そう言って、馬乗りになったミロはシャツを脱ぎ捨てた。
シャツを抜ける際に広がった黄金の髪と、さらけ出されたなめらかな肌からは、あまりに近い距離のせいで、いつもならば気づかないささやかな体臭がした。
サガはしたたかに殴られた面持ちで、呆然とミロを見つめた。
思い知らされたのは、気づかされたくなかった、これまで必死に目を逸らしていた気持ちだった。
頭を振って乱れた髪をまとめたミロは、視線に気づいたものかわずかに頬を綻ばせ、キスをしてきた。
絶望的に甘いキスだった。
発端は、ささいなことだった。
「アテナを殺害しようとした自分には双子座の黄金聖闘士になる資格などない。」
カノンはそう言って、サガが正式に教皇代理職に着任した後、双子座の黄金聖闘士の仕事を一手に担いながらも、けっして黄金聖衣をまとおうとしなかった。
そんなカノンに黄金聖衣をまとわせようと最後まで固執していたのは、サガとミロ、はたしてどちらだっただろうか。
この一件に関して、カノンに大して義理もない他の黄金聖闘士たちはカノンの説得を早々に諦めていた。誰よりも心を許すミロの言葉すら、頑として聞き入れないのだ。他のものの言葉など聞き入れるはずがない。
黄金聖闘士として誰よりもプライドの高いミロは、ミロなりの方法でカノンを思いやり、「それでは黄金聖闘士として、下々に示しがつかないだろう。だいたい、十二宮にいながら黄金聖衣をまとわないなど、言語道断だ。」と憤りもあらわに言い聞かせていたが、どこ吹く風のカノン相手では成果はなかった。
誰より早くカノンを赦免したミロは、カノンがどう言おうと、黄金聖衣をまとおうとしないカノンの自責の念は見当違いはなはだしいと思っていた。実際、カノンが気に病む必要などないのだ。自分の命で自軍の勝利を購った戦士を、なぜ、誇り高い聖闘士が恨み続けなければならない。
気持ちの良い裁定だが、ミロには、他のものもそう断じるのは難しいという現実が見えていなかった。
同じくアテナに謀反を働いた身であるサガは、カノンが黄金聖衣をまとおうとしないのは、聖域に対するしがらみがないせいだと捉えた。
確かに、カノンはアテナに恩義を感じ、アテナのため、身を粉にして働いていた。だが、カノンはアテナのため尽くせれば良いのであって、黄金聖闘士の一人として足並みをそろえなければならない義理はない。
聖戦時はその傲慢な身勝手さに救われる部分もあったが、平時の、それも秩序を重んじる聖域が舞台となれば話は別だ。
自責の念があるからこそ、サガは聖域に尽くせるよう、教皇代理の道を選んだ。いずれは、教皇にもなるだろう。守るべきものがあるからだ。
アテナの他に誰か、カノンにも守るべき存在ができれば、カノンも協調性を学び、黄金聖闘士としての自覚を持つかもしれない。
サガはそう結論づけた。
その守るべき存在とは、安直だが、たとえば、妻子だ。
双子座の黄金聖闘士就任に関しては、アテナがカノンの一存に任せ、まったく口を出さないこともあり、責任を感じたサガは行動に出ることにした。
「…身を固めろ?」
この日、黄金聖闘士の半数が任務で出払っており、残りも諸事情や休暇で聖域を後にしていたため、昼下がりの教皇宮は閑散としていた。
海底で海龍の職務をこなして来たカノンが、帰還の報告をしに来たのは、そんなときだった。
弟に結婚の件をどう切り出すべきか思い悩んでいたサガは、これ幸いとカノンに話を振ったが、当然のことながら、サガの突然の発言にカノンは目を丸くした。
「どうした急に、頭でもわいたか。」
「お前と一緒にするな。お前も良い年だろう。そろそろ身を固めたらどうだ。」
現代にありながら戦乱の世と同じ平均寿命を誇る聖域では、カノンの年齢は、確かにサガの言うとおり子を設けていてもおかしくない年齢だった。
しかし、未婚のサガに命じられる筋合いはない。
言い返そうとするカノンの言葉を、サガが封じた。
「アテナと幼女と既婚者以外であれば誰でも良い。」
身も蓋もない言い方だ。よほど、サガはせっぱつまっているのだろう。
カノンはこの話の裏にどんな企みがあるのか探り出そうとしながら、サガに問い返した。
「アテナと幼女と既婚者以外であれば、誰でも良いのか?」
「お前が愛することができるものであれば、誰でも構わん。私は喜んで祝福しよう。」
「そうか。」
(すみません。眠気に負けました。)
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