雑記および拍手にてコメントいただいた方へのご返信用です。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
酒をきこしめしたミロはすっかり熟睡している。カノンはそっとミロの手からウゾのグラスを取り除けると、横抱きにしてベッドへ運んだ。
アルコールの過剰摂取で、ミロの身体は舵を失い、重くなっている。空っぽになったウゾの瓶と、首まで赤らんだ顔が、どれだけ深酒したか知らしめていた。
翌日休暇のときに限った話だが、ときおり、ミロはこうして酒に溺れることがあった。そういうとき、ミロはよほどのことがない限り、起きて来なかった。否、起きられないようだった。
いつものカノンならば、そのままミロをベッドへ横たえ、自分の寝室へ引き取るのだが。今日のカノンは違った。ミロのろれつが怪しくなってきたあたりから胸を焦がしていた妄想を、現実のものにするときが来たのだ。酔いつぶすため酒に付き合ったせいで、カノンの理性は風前のともしびよりもろかった。
つまり、ないに等しかった。
カノンはミロをベッドへ横たえると、しばらく感慨深げに立ち尽くしてから、ミロの膝へ手をかけた。
意識のないミロは、カノンの為すがままだ。
カノンはその事実に心苦しさと驚嘆の念を覚えながら、そっと、ミロのパンツを脱がせた。
申し訳程度に生えた金色の恥毛の奥に、ひそりとソレは息づいていた。ミロがみじろぎして、大きく股が開かれる。一瞬、ばれたかと肝を冷やしたカノンだったが、眼前にさらけ出された光景に動揺も忘れ夢中になった。
好奇心のまま、固く閉ざされたピンク色のひだに指をかける。人差し指と中指で押し開いたソコは、奥に向かうにつれ、ピンク色から赤へと色が移り変わっていた。肉芽はまだ厚い皮に包まれている。
その中がどうなっているのか、どうしても知りたくなかった。
カノンはわいた生唾を飲むと、ゆっくり、中へ指を挿入しようとした。だが、指先を押し当て、乾いているせいで上手くいきそうにないことを悟ると、作戦を変えて、押し広げたソコへ顔を近づけた。
ミロの匂いがする。かぐわしい、甘い香りだ。
カノンは胸いっぱいにミロの香りを吸い込みながら、舌を這わせた。最初はためらいがちに、次第に大胆になるカノンの舌使いに、ミロのソコがしっとりと濡れてくる。
欲望に忠実になって中へ舌先を差し入れたとき、ぴくり、とミロの太股が震えてにわかに狼狽したものの、それ以降はまったくといって良いほど動揺を覚えなかった。ミロが寝入っているのは、火を見るより明らかだったからだ。
夢にまで見たミロの秘部に、カノンのタガは外れた。呆気ない終わりだった。
厚い皮に包まれていた肉芽は、今や、すっかり顔を覗かせている。
しばらく舌での愛撫に耽溺したカノンは、惜しむようにキスを捧げると、ベッドの上へ乗り上げて、ミロのシャツへ手をかけた。
寝ながらもカノンの愛撫に感じていたのか、あいらしい乳首がぷっくりとたっている。最高に、そそる光景だった。
カノンはミロの隣へ寝そべると、力なく横たわるミロの身体を引き寄せた。そうして、自分の固く張り詰めたものをスウェットから解放し、ミロの臀部へ差し込んだ。
やんわり抱き寄せたミロごしの眼下には、白い乳房と、カノンのものの先端を覗かせたミロの股がある。押しつけながらこすりあげると、それに合わせて、ミロの恥丘が隆起と沈降を繰り返す。
当初の計画ではすまたをするつもりはなかったのだが、カノンはすっかり目の前の色欲に心を奪われていた。
先ほど塗りつけた唾液とカノンの先走りで、ミロの秘部はほどよくぬめっている。
カノンはミロの耳元で粗い息を吐きながら、達するまでの短い間、ミロの股に己のものをすりつける行為にいそしんだ。すりつけるたび漏れ出るミロのあえかな吐息が、カノンの熱情に拍車をかけた。
やがてぶるりと震えて劣情を放つと、カノンの冷めやらぬ興奮も終わりを迎えた。先ほどまですっかり欲望に曇りきっていた理性が力を取り戻した瞬間だった。
カノンは自分の行為に大いに動揺しながら、鎖骨までたくしあげていたミロのシャツを下ろすと、慌ててベッドサイドのティッシュボックスを取りに向かった。こすられて充血してる花弁と内股に付着した精液を拭い去り、テッシュを丸める。
これでミロが孕んだらどう弁解すれば良い?いや、だが、中には出していないのだから、大丈夫だろう。大丈夫なはずだ。だが、それでも、万が一、孕んでいたら?俺のせいだと言えるか?しかし、そもそも孕んでいるかどうかわからないのだから、悩むだけ無駄だ。無駄であってもらいたい。ああ、だが、それでもなお…。
堂々巡りだ。答えが見つからない。
そのとき、ふいに視線を感じた。
激烈な後悔を胸に考え込んでいたカノンは、いつの間にかミロが起きていたことにすっかり気づけないでいた。もとより、黄金聖闘士たるミロが本当の意味で「熟睡」するはずがない。欲望に駆られたカノンは、その程度の事実も見抜けないでいた。
カノンの額に嫌な汗が噴き出す。今や、ティッシュを握りしめる手のひらはにじみ出た汗でぐっしょり濡れていた。
俺の人生は終わった。人生というか、俺が終わった。
そう思い、死より重い罰を覚悟した瞬間だった。
「カノン、」
まだしどけなく着衣を乱した状態のミロが、ベッドへ手を突き、ゆっくりと上半身を起こす。息すらままならない恐怖に身体を固くしているカノンの様子に首を傾げてみせてから、ミロはカノンの首へ腕を絡め、身体をもたれかけた。
「お前は満足したかもしれないが、俺は、全然、満足できない。」
ミロの吐息は酒臭かった。あれだけ飲んだのだ。それも当然だろう。まだかなりアルコールが体内に残っているらしく、ろれつも怪しいものだったが、ミロの口ぶりに迷いは感じられなかった。
「お前がはじめたことだろう?俺に火をつけた贖いをしろ。」
強張ったままのカノンへ乳房を押しつけたミロが、そっとカノンの腕を引く。招かれた秘部は欲情に濡れていた。
「せつなさに疼くんだ…。」
ミロのその一言が決め手となった。かっと視界が赤く染まった。
理性が再び崩壊したカノンは、ミロに求められるまま、幾度となく、内へ恋情を注いだ。何度も何度も、馬鹿の一つ覚えのように、ミロの名前を呼び、ミロへの恋心を囁いた。ミロはいちいち楽しそうにそれに応えてカノンを有頂天にさせながら、もっともっととせがんでみせた。
ミロがクリームを腹いっぱい与えられた子猫のように満足気に目を眇めて眠りに就く頃には、ミロの内股を中から溢れ出した精液がしとどに濡らしていた。
朝になっても、カノンはミロと繋がったままでいた。多大な幸福感に胸が押し潰されそうだった。それでも抜き取らねばならなくなった際、興奮を隠しきれなかったカノンは、同じくその気になったミロの手放しの賛同を得て、愛を確かめる行為に浸った。
朝が昼になり、昼が夜になった。
休暇の終わりも、すぐそこまで来ている。いやがおうにも、時間は経つのだ。腹が鳴ったのが、カノンには何よりの証拠に思えた。
ミロの肢体を掻き抱き、恋情のまま、キスの雨を降らせる。
そのときだった。
「そういえば…お前、何をしていたんだ?」
ミロの素朴な問いかけに、再び、カノンは死より重い罰を覚悟した。誤魔化せる気はさらさらなかったし、口先三寸で誤魔化せるような状況ではなかった。あまりに決定的すぎる状況だった。それに、何よりも偽りを憎むミロは、嘘を吐いたカノンを決して許しはしないだろう。
カノンは真実を告げる腹を決めた。
そのあと、機嫌を損ねたミロから一発平手打ちを喰らうだけで済んだのは、愛のたまものと言えよう。カノンは腫れあがった頬を緩めて、同じベッドで眠るミロの寝姿を堪能するのだった。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
フリーエリア
最新コメント
最新記事
(01/12)
(01/12)
(01/11)
(12/07)
(11/09)
プロフィール
HN:
たっぴ
性別:
非公開
ブログ内検索
P R