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タイトルどおりです。
お察しください。

↓以下、おおざっぱなプロットです。

途中で放置プレイです。

(カノミロ初夜妄想は週末に書きます。)


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光のささない、入り組んだ森の中。梟の鳴き声が聞こえ、獣の駆ける音がする。
ドルイドの遺跡を探知していたミロは、遺跡になっている果実に目を奪われる。林檎に似ているが、林檎ではない。ミロは果実をもぐと、同行者のカミュにもくれてやる。
カミュは不審物極まりないと食べるのを拒否し、「ならば、食わなくて良い」ミロはカミュの手から果実をとりあげると、一緒について来た村の案内役の少年にくれてやる。
一口かじった途端、強い眩暈に襲われるミロ。
カミュがミロを呼ぶ声が聞こえる。それから、叱責も。
自分に何が起こったのか、わからないまま、ミロの意識は落ちる。

目覚めると、村の宿屋。
上半身を起こそうとしたミロは、自分の体の意和感に気づく。天にかざした手は、ことのほか、小さい。
ミロは目をパチクリさせながら、自分の手を下ろし、まじまじと見る。こんなにも、自分の手は小さかっただろうか?指は細かったか?腕も華奢だったろうか?
ミロが混乱してると、カミュがやってくる。カミュは、村の案内役の少年の容体を見てきたところ。
カミュは、ミロが考えなしに果実をくれてやったせいで少年が「少女」になった事件を告げ、それから、遺跡の古文書を解析した結果、少年の身体はあっさり元に戻せたという。
それから続くカミュの無言の圧力と視線に、ミロは眼下を見下ろす。
「俺は女になったのか。」
「これを飲めばすぐ元に戻る。あまり無茶をしてくれるな。」
とはいえ、急激な肉体の変化に身体の節々、関節が痛むはず。カミュはしばらく安静するように命じ、教皇シオンに報告を入れるため、数日経ったらまた戻ってくると言って、その場を後にする。
数日後。
聖域でシオンへの報告を済ませて戻ってきたカミュは、まだ、ミロが女のままなので黙りこむ。カミュの登場に顔を輝かせるベッドの上のミロ。
「ミロよ、薬はどうした?」
「ああ、まだ飲んでおらん。どうせ、飲んでしまえばすぐ元に戻れるのだろう?」
それはそうだが、と言葉を濁すカミュが疑惑の眼差しを向けると、ミロはにいと口端をつりあげる。
「せっかく女になったのだ。一度くらい、抱かれてみたいとは思わんか?」
「思わん。」
即答するカミュにミロはからから笑うと、自分が魅惑的と思う妖艶な、だがカミュにしてみれば「女っぽくくねくねしているだけ」で実に滑稽な仕草で腰をくねらせて胸を強調する。はちきれんばかりの胸は、ひどく柔らかそうで色っぽいが、それが同僚のものだと思うと気持ち悪さが先に立つ。
「どうだ?この外見なら、一度くらい、カノンの目に止まると思わんか?」
思わん、と、条件反射で応えそうになったカミュは、次の瞬間、ミロの顔をまじまじと見る。からからと、ミロが片膝を引き寄せて抱き込み、実におかしそうに笑う。
カミュの脳裏によぎる、いつかの飲みの席の話。ミロは、カノンにならば抱かれてやっても良いと言った。あれほど心酔していた偽教皇やサガ相手にもさっぱりそんな気にはならないが、カノンは別格だ、と。
「お前、あれは、本気だったのか。」


仮面舞踏会。INフランス。
お呼ばれしたアテナの護衛役でやって来たカノンは、手持無沙汰に壁に寄り掛かり、シャンパンを飲んでいる。アテナの行き先を仮面の奥の目で追ってはいるものの、これまで同様、問題などあるはずもない、という固定観念がある。
それに、アテナには、つまらなければ退席して良いと言い含められている。
同伴のサガはひどくやきもきして、アテナの後を生まれたてのひよこのように付いて回っているが、そういう言動が少し面倒臭がられている事実にさっさと気づくべきだ。
ふと、カノンは自分が見られていることに気づく。
そちらを見ると、豪奢な金髪をアップにした美女が。目元を覆うマスクをつけているが、一目で分かる勝気そうな眼差しをしている。カノンの視線を受けて、真紅の唇が、にい、と笑った。
高慢ともとれる自信たっぷりの歩き方。期待と自信にきらめく目。
見たことのあるものだった。
一瞬、そんなはずはないと動揺してみせるカノンだったが、動揺をすばやく仕舞いこむと、自分の眼前に歩いて来てぴたりと歩みを止めた美女の熱っぽい眼差しを真っ向から受け止めた。
美女が首を傾ける。あだっぽい、というより、どこか無邪気な仕草は、やはり見覚えのあるものだ。
あれだけ熱望するものを、見間違えるはずがない。
だが、そんなはずがあるのだろうか。
目まぐるしく頭の中でその可能性を模索するカノンを誘うように、美女が背中を向けた。ついてこい、と告げる一瞥を投げかけ、さっさと歩いていく。
付いていかなければ、この次はないだろう。
一瞬、カノンは逡巡したが、美女のあとを追いかける。やみくもなまでに胸にきざす、根拠のない確信とともに。


アテナの認可は受けてあった。
真紅のドレスも頂戴したもの。
咽喉元につけた香水も、アテナから贈られたものだ。
すてきな一夜になるように。と。
夢は一夜限りで終わるから美しい。毎夜舞踏会が続けば、いくらシンデレラだってうんざりしてしまうだろう。
カノンの女癖が悪いことは知っていた。聖戦後、誰よりも近くで見てきたからだ。たいていの女は、一度きりで捨てられた。デスマスクと違い、スマートな別れ方をする男なのも知っていた。
酒を酌み交わし、夜を徹して語らう。
最初はそれだけで十分だった。
知れば知るほど心惹かれ、この男にならば抱かれても良いと思うようになった。最高の黄金聖闘士だと確信するまでに至った。
だから、抱かれようと思った。
せっかく手に入れた親友の座をなくすのは惜しい。だが、一夜限り、正体もわからない関係なら、好奇心を満たしたうえで、これからも今までの関係を続けられるだろう。
チェックインしてあった部屋の扉を開ける。
当然のことながら男相手ははじめてだが、それを言うならば、女相手だって片手で足りるほどだ。これまでは、修業に明け暮れて、異性に興味を持てなかった。
カノンのかんばせを覆うマスクを剥ぎ取り、腕を引き寄せる。
押し寄せる歓喜に胸が詰まり、カノンと相争うようにしてベッドに辿り着いたときは、もみくちゃ状態のドレスが床の上でわだかまっていた。


避妊をするつもりはなかった。
根拠はないながらも、それをカノンも本能で察していた。おそらく、眼前の美女は、どういうわけか女になったミロで、この夜が明ければ、また今までどおりの関係を続けるのだろう。
それがわかればこそ、がむしゃらにミロを貪った。


(ふひっ、あきた。あとでつづけます。)
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