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アイザックが姿を見せたのは、そのときだった。
アイザックはサガの乱で命を落としたカミュの愛弟子だった。過去形なのは、アイザックの生存をカミュは知らないまま落命したからだ。もとより、海闘士に鞍替えした弟子をカミュが許すとも思えない。
アイザックは、ミロのことを敬愛していた。ちゃんと面会したのは一度きりだが、凛としたうつくしい姿を見て以来、幼心にもひそかに恋を育てていた。アイザックの恋は、唯一無二の師と仰ぐカミュが、ミロと思いを寄せあっていた影響もあるだろう。
そういう経緯もあって、アイザックはミロに本気を出せなかった。むろん、本気を出しても、勝てたかどうかは疑わしい。ミロの実力は本物だった。
そのミロが、養い親であるカノンに辱められている。双方合意のうえでないことは、一目瞭然だ。ミロは唾液と精液でぐちゃぐちゃになった顔をつらそうに歪ませている。ミロからは、小宇宙の片鱗も感じられない。ミロの首にはめられた神具が小宇宙を封じているようだ。
言葉を失い立ち尽くすアイザックに、カノンが笑ってみせた。いやな、不穏さしか感じさせない、どこか得意げな笑みだった。子供があたらしい玩具を見せびらかせるときのものだ。
目敏くアイザックの心を見抜いたカノンは、ぐいとミロの顔をアイザックへ向けさせた。
とっさに、アイザックは顔を伏せた。ミロに顔を見られたくなかった。神聖なカミュの記憶と現状とをつなげられ、とうとい記憶が汚されることを恐れた。幸いなことに、ショックから焦点の定まらないミロの眼はアイザックを捉えきれなかったらしい。
カノンはそんなアイザックの様子に口端を歪めると、ミロのマントの端を割いて、目元を覆った。胡坐をかいた上へミロを座らせ、腿に足をかけさせて、大きく足を開かせる。
はじめて見る女性のものに、思わず、アイザックも目を奪われた。それが、思いを寄せる人のものであれば、なおさらだ。
カノンは内心嗤い声をたてながら、乱暴に扱われたために赤く腫れあがっている場所へ指を突き立てると、わざとらしく音を立てて抜き差しを開始した。
とっさに指から逃れようと身じろぐミロの身体を押さえつけ、項に歯を立てる。血がにじむほど強く歯を立てると、ミロの中が指を締めつける事実は、大いにカノンの好奇心を煽った。
やがて、ミロが大きくわなないて潮を吹くころには、射精して満足したはずのカノンのものは固さを取り戻しつつあった。
カノンはミロから指を抜きとり、濡れた指を擦り合わせてぬちゃぬちゃと糸を引くさまを楽しみながら、ちらり、とアイザックの様子をうかがった。アイザックの眼には罪悪感の他に、隠しきれないほどの劣情が浮かび上がっている。期待どおりだ。
「お前も混ざるか?」
ごくり。アイザックの咽喉が鳴る。否定の言葉は聞こえなかった。
さすがに意志が挫けてすすり泣きし始めていたミロは、カノンの台詞から、第三者の存在にようやく気づいたらしい。なけなしの意思を総動員して決死の抵抗を始めたが、いかに黄金聖闘士とはいえ、小宇宙の使えない身体では限度があった。
「嫌だ、止めろ!」
叫ぶ制止も、口内へ指を突っ込まれて立ち消えになる。ミロは自分の味がする指で舌を執拗になぶられながら、ゆっくり近づいて来る第三者の気配に身を強張らせた。
アイザックの手がミロの頬へ触れる。それから、いたわるように頬のうえを滑った手は、諦めと共に力なく離れた。欲望が、恋心にまさった瞬間だった。
いや、恋しいからこそ、ここまで欲望を募らせたのか。
カノンは経験のないアイザックへ寝そべるよう命じると、後ろ手に動きを封じたミロの身体をゆっくりアイザックの上へ座りこませた。
肘をついて成り行きを見守るアイザックの眼前で、ミロが身体をくねらせる。
さきほど潮を吹いたばかりだったせいか、アイザックのものを受け入れただけでいってしまったミロに、アイザックの目の欲望が深くなる。アイザックはミロの太ももをつかむと、欲望のまま腰を振り始めた。
ミロの身体が上下に弾む。
カノンはミロの身体をアイザックの上へ押さえつけると、ミロの唾液と体液でぬめる指をそっとミロのアナルへ挿入した。
びくん。ミロの身体が硬直する。それをアイザックはいぶかしんだようだが、ミロが壁となって、カノンの行為が見えない。カノンは意に介さず、ゆっくりと、しかし確実に指を増やし、ミロの穴を丹念に解していった。
「や、嫌だっ…。」
弄るたび、びくん、とミロの身体が跳ねる。
「嫌だ、おしり、嫌…ぁ。」
ミロははげしく頭をふると、涙にしゃくりあげながら、懇願した。もはや、その姿に誇り高き黄金聖闘士の虚勢は感じられない。
ミロの発言に驚いたアイザックが上半身を起こそうとしたが、それよりも早く、カノンはミロの上へ覆いかぶさった。急に太いものをぶちこまれ、ミロの中が委縮する。ぎちぎちに締めつける中に、アイザックは歯を食いしばらねばならなかった。
カノンはぐずぐず泣きじゃくり罵詈雑言を吐くミロの口を手で覆うと、アイザックに結合部が見えるようミロの背をそらさせ、激しく腰を振り始めた。
カノンの前後運動にあわせて、ミロの豊満な乳房が揺れる。
「前も弄ってやったらどうだ?」
カノンに促され、ためらいがちに、アイザックがミロの肉芽へ触れる。指の腹で押し潰すたび、ミロの中がきつく引き絞られ、アイザックへ射精を促した。
豊満な乳房へむしゃぶりつく。肉芽をこねくり回しながら、カノンがつけた噛み跡へ舌を這わせ、許容範囲いっぱいにものを咥えこんでわずかにふくれた腹を撫でさする。
そのたび、ミロは何度も痙攣して、いった。泣き言はいつしかよがる言葉となり、穴という穴を犯されてよがるミロを、アイザックは心から美しいと思った。あいらしいと思った。
そう思うことはおかしいのだろうか。
だが、いたいけな仕草で無心に感じ入るミロの顔を自分の方へ引き寄せ、深く舌を絡めるキスをカノンがし始めたとき、自分はおかしくないのだと思えた。
アイザックにとって海龍カノンは養い親ではあるが、カミュのような愛情を感じたことは一度もない。
カノンは常に凍てついていた。その眼に、憎悪以外を宿そうとしたことはなかった。
そのカノンが、堪え切れなかったように、ミロの唇を奪っている。だらしなくこぼれ落ちた唾液や精液をやさしく拭ってやっている。
人間味を見せたカノンを嬉しく思った。それ以上に、ミロはすごいと思った。
限界を超えたミロは、激しく痙攣して潮を吹き、失禁したあと、ぐったりと倒れこんだ。
ミロはぴくりとも動かない。少し、怖くなった。だが、ぴくぴく引きつっている中が、ミロの生存を伝えている。
何度も射精したせいで、ミロの秘部はぐずぐずになっている。アイザックが自分のものを引き抜くと、ぽっかり空いた穴から大量の精液が泡立ちながらこぼれおちた。
ひくひくと痙攣しながら収縮を繰り返す穴を見たアイザックの胸中には、罪悪感ではなく、ただ幸福だけが浮かんでいた。
「…これからどうする?」
問いかけるアイザックの眼前で、カノンがミロの体を自らのマントで包み込むと、肩にかつぎあげた。一瞬、カノンがミロのくちづけるのが、アイザックには見えた。
「わざわざ答えが必要か?」
あごで指し示された先は、海闘士たちがねぐらとする神殿だ。
もう、今日以前の自分には戻れないだろう。
アイザックはひそやかな確信を胸に、カノンのあとを追った。
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