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毎日楽しく妄想しています。
おいしいごはんと、あったかふかふかおふとんと、妄想があれば、わりとしあわせです。





2月11日 サガミロ♀

カノミロは28×20のほもイメージなんだけど、サガミロは偽教皇がいたいけな幼女を愛しちゃうイメージが強すぎて、春。
聖戦時の黄金は前回と似たようなものが選ばれ同じ郷里で見つかることが多いので、ミロス島を張っていたシオンさまがカルディアによく似ていると言って連れてきたのは子ミロ♀。島の網元の娘。
年少組だと、リア以外他の黄金がまだ見つかっていなかったこともあり、シオンさまはサガに教育を任せる。サガは子供とはいえ娘のミロに仮面をつけさせようとするが、ミロが嫌がり、シオンさまも性別云々より黄金たれと言ったので、仮面はなしに。
思えばこのときからサガはミロが娘だと意識していたわけだが、ともあれ、サガとミロとときどきカノン。迷信深い家で育ったミロはサガとカノンの見分けがつくが、カノンが何者なのか知らないので幽霊だと思っている。
カノンと二人きりの依存した生活を送っていたサガは、次第に、そこに紛れ込んだミロに惹かれていく自分を自覚する。しかし、聖戦を控えている今、乞い願ったところでシオンさまはミロと関係を結ぶのを良しとしないだろう。死にがたくなるだけだ。
カノンは、シオンさまを殺して奪えば良い、聖域はいつだって俺たちから奪い続けてきたじゃないかと唆す。一瞬でもそうしようか考えてしまったサガは、自分への怒りと焦りをカノンにぶつけ、スニオン岬へ。
カノンが消えた後、願望を自覚させられたサガはいよいよ堪えがたくなってくる。アテナが産まれたとき、アテナが象徴する聖戦・聖域への憎悪が吹き出し、サガはシオンさまとロスを殺してしまう。
「はは、は、結局、貴様の言った通りだったな。」サガは血を落とし、ロスをシオンさま殺害の下手人に仕立てあげ、首尾よく始末をつけたつもりだったが、証拠を残してしまったことに気付き、現場に後戻りする。
それをミロに見られてしまい、サガは仕方なしにミロから自分の記憶を消去し、何がきっかけで記憶が戻るかさだかではなく「サガ」としてミロを愛せなくなった今、唯一取れる手段として、「教皇」に成り代わる。



2月12日 サガミロ♀

ミロのヴィーナスやポセイドン像が発見されたことで有名なミロス島には、アテナの古代の遺産も多く埋もれている。それらの捜索あるいは封印任務に向かったサガは、ミロス島で子ミロに出逢う。遺跡は子ミロの遊び場だった。危険な遺跡で遊ぶミロの身体能力の高さに、サガは驚く。
調べるとミロス島は前聖戦の蠍座の聖地だという。これもアテナの思し召しと判断したサガは、ミロを聖闘士として聖域に連れて帰るため、ミロの親と交渉・持ち帰りに成功する。教皇に会わせる前、野性児で聞き分けのない良くも悪くも子どもなミロを無理矢理沐浴させたところ、女だと判明し動転するサガ。
動転するサガなどなんのその、全裸でぴゃーーーっと室内を駆けまわる子ミロ。
色々なモノで汚れていた肌を精一杯きれいにして、もしゃもしゃだった髪を梳れるまで梳いてやり、綺麗な服を着せると、ミロは深窓のお嬢様もかくやの愛らしさになる。サガはそんなミロを前にして沈黙してから、悩んだ末に、せっかく梳いた髪を乱して、「女の子らしく」ではなく「ミロらしく」する。
シオンには、連れて帰った聖闘士候補が女だったとは報告していないし、何となく報告するのも気が引けて、サガはミロに性別の自覚がないのを良いことに、女だということを隠して教皇に面通りする。あまりにミロが元気すぎたため、シオンもロスも、ミロの性別には気付かない。
見込んで連れて帰ったからに責任をとれ、ということで、サガはミロの師になるが、聖域の流儀も何もまったく知らないミロはぴゃーーーって走ったり逃げたり悔しがって地団太踏んだりする。さんざん振り回されながらも、ミロが実は人見知り気質で内弁慶だと気付いたサガは、振り回される事実が嬉しい。
しかし、ある晩、サガはミロが剥いだ毛布をかけ直してやろうとして、ミロの眦の涙に気づく。家族と離れたことで、ミロは寂しいのだ。ショックを受けるサガに、ミロが来てからはミロに見られないようこそこそ生活をしていたカノンは、「おい、それをどうするつもりだ?お前らしくない。」
ミロを排除したいカノンと、ミロを大事にしたいサガとですれ違いが起こり、最終的に、スニオン岬という形で大爆発。カノン的には、ミロを手元に置きたがっているサガも存在を秘匿されている自分も幸せになる方法が教皇殺害だったのに、サガがそれを拒んだので、愛情が一転して憎悪へ。
まあ、それは置いといて。
カノンを犠牲にしたことで、サガの中で、ミロへの愛情が無条件のものから見返りを求める性質に変わってしまうのだが、サガはまだ気づいていない。カノンへ向けていた分も、サガはミロへ愛情を注ぐが、真綿で首を絞めるような息の詰まる愛情にしだいにミロは困惑の表情を見せるようになる。
そんなとき、サガはミロがロスに構われているのを見てしまう。サガは表面上はにこにこしていたが、内心は、ロスへの対抗心などもあったので大嵐。しかも、タイミング悪く、アテナ誕生の報。その晩、教皇殺害発生。夜遅く帰宅したサガを出迎えたミロは、サガに頭を撫でられた際、びくっとしてしまう。
なぜ怯えてしまったのかミロ自身にも説明はつかないし、サガにもわからなかったが、衝撃を受けたサガは黒くなり突然激しくあらぶり、ミロをなじる。外見すら変わってしまったサガにミロは恐怖を覚え、そんなミロをますますサガは許せず、衝動的に首を絞めてしまう。酸欠のミロの身体から力が抜ける。
ミロは大事なかったけれど、サガはもうあんな怯えるミロの眼差しが見たくなくて、ミロの記憶を操作して、ミロの記憶から自分に関するすべてを消去してしまう。その後、不本意ながら教皇に成り代わったサガは、ミロに師を与え、寂しかろうとあの晩を思い返して家族のいるミロス島を修行地にしてやる。
数年後、修行を終えたミロが蠍の黄金聖闘士として聖域に帰って来る。ミロは昔同様まったく女らしくはないが、年を経たせいかある種の落ち着きと度胸を具え、黒い噂の流れ始めた教皇と相対しても、感情が読めない。ミロの本心を知りたいと思ったサガは、その晩、教皇宮へミロを呼びつける。
呼びつけられた理由がわからないミロは、慎重に振る舞うが、かつて内弁慶ミロの内にいたサガはその対応を厭う。自分で捨てたにもかかわらず昔を懐かしみ、ミロの内に戻りたがるサガは傲慢だが、それが許されるだけの権力が今のサガにはある。しかも、サガはミロが本当は女だと知っている。
権力を嵩に着て、サガはミロをベッドに誘う。そのときのサガにはミロの内に入る方法がそれくらいしか思いつかなかったのだが、目上の人物に対しては、とりわけ、教皇に対しては忠義を尽くすミロはサガのセクハラかつパワハラを拒まず、「それが貴方のお望みであれば」と受諾してしまう。
本当のサガの望みはミロの内に入ることであって、ミロの身体を自由にすることではないのだが、白黒で分離してしまったサガには自分の真意すらわからない。その晩、サガは望み通りミロを抱き、その後も抱き続けるが、抱けば抱くほど、上司と部下という立場が確立してしまい距離が離れていく矛盾。
ミロを抱くのは黒サガの役目。黒サガはミロを抱きながら、毎回心の片隅のまだ白い部分で子どもの頃の屈託ないミロを思い出し「どうしてこうなってしまったのだろう」と疑問に思うが、肉欲に従ってあえて答えを求めないのが黒サガ。黒サガは「単なる性欲処理のためだろう」くらいに思っている。
ふとある日、黒サガは戯れにミロの首に手をかけ、あの日の再現を試みる。少し指先に力を込め、「私がお前を殺すと言ったらどうする?それでも、教皇の命ならばと、唯々諾々と従うのか?」興味本位で皮肉って尋ねるとミロはサガの仮面の奥の目を真っ直ぐ見つめ返しながら「それが貴方のお望みであれば」
幾度となく抱かれたことで、(たいていは手ひどかったりもしたけれど、ときおり優しく髪を梳く手つきや奇妙な愛情で和らいだ眼差しから)ミロにはサガがそう出来ないとわかっている。しかし、自分の気持ちすらわからないサガはミロをなじる。「どうせお前は私が教皇だから抱かれるのだろう」
もう出ていけと乱暴に突き放されたミロは、散らばった衣服をまとい、命令に従って立ち去ろうとするのだけれど、じっとサガを見つめ、ふと躊躇った様子で唇を開き「私は貴方が教皇だから従っているわけではない」「…戯言を」「わかっている。貴方は貴方が聴きたい言葉だけを聴くのだろう」
それが最後で、サガの乱→聖戦での再会→ふっかつ!!
なんかね、うん、いろいろあるんだとおもうんだけど、ロリじゃなくなったとたん、妄想力が尽きた^^^^^^^^^^
とりあえず、これを、ミロス島wiki妄想と名づけよう。うむ。
たぶん、偽教皇じゃなくなっても、ミロはサガを愛してくれると思う。それで、ミロが友として大好きで尊敬しているカノンが「どうしてあんなやつに従うんだ」とミロの身を案じて怒ると、ミロはちょっと拗ねた様子で「お前までそんなことを言うのか。別に、俺はサガに従っているわけではない」
「愛しているから、あいつが望むように振る舞ってやりたいだけだ」それを聴いちゃってたサガが、わたしが求める振る舞い方はお前がこどものころのほんぽうなry みたいな。だめだ。サガがロリコンでしかない。だめだ。
だがしかし、ロリコンのサガこそを私は愛している。
サガの態度にキレたカノンが「お前にミロは任せられん!俺と付き合った方がミロのためだ!」って言ったら、サガが真顔でショックを受けた後「…確かに、その通りだな」寂しげに微笑み、それを聞いてしまったミロ乱入。
ミロはサガを殴ってからさんざん今まで腹に溜めてた不満を息巻いてアフロディーテやデスマスクに教わった口汚いスラングで短小とかもげろとか死ねとか言った後、言葉につまり、ぼろぼろ泣きながら「どうせお前は自分が聴きたいことしか聴かないのだろう!お前なんかもう知るか!」走り去る。
あっけにとられて毒気が抜けたカノンは呆然と立ち尽くすサガを肘で小突いて「…行けよ。あいつはこの俺じゃ不満なんだそうだ」サガが向かうとミロは膝を抱えてそっぽを向いていて「…何の用だ」
「不甲斐ないところを見せた。忘れてくれ」他人行儀に接するミロ(目が赤く腫れてる)にもう我慢しきれなくなったサガがミロを抱き締めて「ミロ、すまない」って言ったらミロがサガを押し倒すとこまで妄想した。
サガに跨がったミロがボタンが弾けとんで破けるくらいの勢いで自分の服を脱いでいって「お前の中で、いつまで俺は子供でいなければならないんだ…?」泣きそうな皮肉めいた顔で笑って「もう戻れないことくらい、本当はわかっているんだろう?」
そこではじめてサガは、ミロが守られるべき子供じゃないしどうあがいたってあの頃には戻りようがないということが腑に落ちて、ミロをぎゅってして、ちゃんと一人の男としてミロを抱いたら良いと思いました!



2月12日 サガミロ♀

存在を秘匿されているため同居中でもなかなかミロに姿を見せようとしないカノンに「止めろこのロリコン!!!!」って止められるようなサガがみたいです。ください。
「お前、今ミロに何しようとしてた!!」ってカノンが怒鳴ったら、なんやかんやあって、ミロがカノンの存在に目を丸くしていて、翌日、カミュにそれはドッペルゲンガーというものだと教えられ、「サガしんじゃやだー!」と勘違いから泣きじゃくって、あらぶるサガがまたカノンに止められる話ください。



2月13日 サガミロ

カノミロはSNで恋に落ちてからの聖戦後という私的テンプレがあるせいで妄想が困難かつ素敵な既存作品さまが多すぎて被るというのがあるので、サガミロは私的に比較的妄想しやすい。
宮内を真っ裸で歩き回るフリーダムサガに服を着せようと奮闘するミロ(とカノン)でサガミロとか面白そうw
普段真面目なやつほど奇行が…という話で盛り上がり、サガとの夜の話にもつれこみ、なんやかんやミロが恥をかく年少・年中組の飲み会はよ。
サガミロには、全裸・変態・ロリショタ・キチ・ほのぼの・師弟・調教・生真面目胃痛持ちなどなど、って書いたけど、変態の一言で集約できる気もする。
恥をかいた飲み会から帰宅後、コンドームをつけるより先に服を着ろ!と紳士なサガにキレるミロ。
都合の良い耳を持つサガは「…!生で良いのか!!!」そこしか聞いてない。
これがにょたミロだったら、子作り宣言と勘違いされて足腰立たなくなるぞ!気をつけろ!!
教皇服の下も真っ裸だったりするのでどうしたら良いかカノンに相談するミロを見て、カノミロ展開なのではと不安に駆られたサガががんばって服を着ようとし、ミロが涙ぐむんだけど、着用に耐えきれずサガの服が内側から弾け飛ぶところまで妄想した。
とうに諦めはついていたのでやっぱり駄目だったかと思うカノンと、珍しくヒステリーを起こすミロ。



2月13日 カノミロ♀←変態サガ 特殊設定

そもそもサガミロのために、カノンが存在を秘匿されていなくて、ミロがロリータで、サガが変態だったら面白いんじゃないか?と雪が残り強風の吹き荒ぶ中でポスティングをしながら暖を取っていたのに、カノミロになった…Σ(・▽・;
サガが隙あらばいたいけなミロにあんなことやこんなことをしようとするので、聖域から性犯罪者を出すわけにはいかないと危機感を煽られたシオンさまが、ロスでは制止力にならないしサガでは暴走に歯止めがきかないので、ツッコミを見込んでカノンを教皇に。
せめてミロが16…いや、15になるまではサガにあんなことやこんなことをさせないように!と厳命されてしまったカノンの苦労の日々が始まるわけだが(ここまで設定を決めた時点ではまだサガミロのつもりだった)、サガに振り回されるカノンにミロがなついちゃったんだ…(^▽^;
サガが手を出せないようにするには自分の手元に置いておくのが一番安全だと判断したカノンは、四六時中ミロと一緒にいるんだが、きらきらしたいかにも信頼しきった尊敬の眼差しで見つめられたらカノンじゃなくても…わかるだろ?
カノンはよりいっそう事態をややこしくしてたまるかとミロのことを考えまいとするんだけど、サガからミロの貞操を守り続け、聖戦を終え、執務でくたびれきって机に突っ伏して寝ていたら肩に何かかけられて(いつもミロがかけてくれる)寝ぼけ眼で礼を言おうとふと目を上げたら、
窓から差し込む柔らかい日差しの中、ミロが幸せそうに微かな笑みを浮かべて立っているのを見てしまい、うっかりひとふりの絵のようだと見惚れミロがもうすっかり大人の女性それも美人だと突きつけられたカノンは、我に返ったあと、机にガンガン額を打ち付けて心配される。
机に頬を押し当てたままカノンは心配するミロを疲れきった様子でじと目で見て「俺はサガのようにはならんぞ」「…?」よくわかっていないミロ。それからカノンがミロを意識しまいとしてかえって意識してしまい距離が出来て、ミロが寂しがるところから本番です。
本番は午後につらつら考えるわ…。



2月13日 カノミロ 特殊設定仕切り直し

昼間はサガが変態の教皇カノンでカノミロを妄想してたけど、さすがにサガの立ち位置がかわいそうすぎるので、ただ単に真っ裸になりたがるミロの師ポジションにしてみた。
サガの乱が起きなくて、カノンが存在を秘匿されてなかったら、アテナが聖域にいるわけだから、城戸グループは兄さんが継ぐんだろうな帝王学を施されてて、セイントでも最強財界でも最強とかわたしはもえしぬ。
双子座の聖衣が一つしかないので、もったいない精神で存在を秘匿されてないカノンが教皇に抜擢され(サガは裸族なので選考を外れた)、引き継ぎに奔走するそんな折、サガの弟子としてロリミロが連れてこられる。生粋の蠍座候補。
ミロの修行はもちろんサガが執り行うが、裸族のサガと子供とはいえ仮にも女の子を同居させるわけには…と、多忙を極めるカノンがミロの生活部分は担当することにする。大変なのになぜわざわざ…と驚いて事情を聞いたロスは苦笑。
双児宮で3人の共同生活開始。たまに尊敬する師が真っ裸で歩き回ってるのに出くわしてびっくりするミロ。カノンは兄とミロに悪いので極力食事は一緒に取るよう気をつけているが、基本的には教皇職で多忙。
ミロは双子をとても尊敬していて、ロス派のリアと口論・自慢合戦になるレベル。ある日、とても珍しく時間が出来たカノンは宮に帰る途中、通り雨に降られ、シャワーを浴びることにする。
同じく通り雨に降られたミロが風呂場に直行するんだが、いつもはまだ仕事中のカノンがまさかいるとは思わず、シャワーナウのとこに出くわしてびっくりする。カノンにとってミロはまだ子供なのでカノンは気にせず、もう少し回りに注意を払うよう促す。
ミロは真っ赤になって謝って飛び出すんだが、相手がカノンではなくサガだったらまったく気にしなかったに違いないので、すごく動転した自分がわからなくてびっくりする。
ずっと後になってカミュと知り合ったミロはフランスの話を聞いていて恋心を指摘されるんだが、それまではカノンに憧れを抱いている自覚はない。カノンもミロを気に入るんだが、ミロが天蠍宮に引っ越すまであまり自覚がない。寂しくなって、ミロの存在の重要性に気づく。
引っ越した後も、ミロはよく双子になついていて、夕飯は毎日のように双児宮で取る。ミロは大切にカノンへの恋を温めている(自覚済)聖戦が終わったあと、後始末に追われて睡眠不足でぼろぼろのカノンは、朝日の差し込む中、何をしているんだ俺はと突然思う。
ふっと思ったらカノンはいてもたってもいられなくなり、もう別に俺が教皇じゃなくてもいや教皇はいないと今は大変だから必要だとしてもせめてささやかな幸せを…そう…何か…とやくたいもなく悩み始めたら寝落ちしていて、肩に毛布をかけられて目覚める。
いつもどおりミロだと見当をつけたカノンは、寝ぼけ眼で礼を言おうとして顔をあげたら、日差しの中で幸せそうに微かな笑みを浮かべて立っているミロに目を奪われる。
ミロは起きたカノンに気づいて一言かけると出ていき、ろくに返事も出来ないまま、カノンはミロが出ていった方をずっと眺めている。せめてささやかな幸せを…そう…結婚だ。睡眠不足のハイな頭で急に思い立ったカノンは突如気づいていなかったミロへの気持ちを自覚する。
ますますハイになったカノンは暴走ぎみにミロとの結婚生活や子供の数…最低でも娘が2人、ミロ似が良い、周囲がうるさそうだから息子もいるか…に想いを馳せつつ、休暇を決め込んで教皇服を脱ぎスニオン服に着替える。
ハイなカノンは途中双魚宮でアフロディーテに薔薇を分けてもらい、理由を聞かれ「プロポーズするのに使うんだ」だから綺麗なのにしてくれと教皇権限発動。まったくミロに断られるとは思いもせずルンルンで十二宮をくだっていくと、天蠍宮がざわついている。
カノンは部下の面前も気にせず薔薇の花束でミロにプロポーズする気満々だったんだけど、ムウの声が「8才も離れているなんておじさんじゃないですか。私ならごめんです。」おじさんじゃないですか…おじさんじゃないですか…。ショックのあまり脳内エコー。
ショックを受けたカノンは、年甲斐もなくテンション高くなってプロポーズする気満々だった自分が虚しくなり絶望に暮れて、行きとは反対に負のオーラを撒き散らして教皇宮へ帰還。途中の双魚宮でアフロディーテにびっくりされる。
おじさんじゃないですか…おじさんじゃないですか…。カノンは絶望したまま執務机に突っ伏し、アフロディーテに選んでもらった薔薇の花束を見ながら、自嘲する。俺は年甲斐もなく馬鹿だった。プロポーズする前で良かった。しにたい。
そんなときに、ミロが慌てて駆け込んでくる。ミロはアフロディーテに緊急事態だから教皇宮に行くよう指示されたらしい。アフロディーテにしては珍しく頭ごなしの反論は受け付けない念話だったのでよほどのことかとびっくりしたそうな。
何くれとなく甲斐甲斐しく世話を焼いてくるミロに苛々してきたカノンは、ミロには危機感が足りない、相手がおじさんだろうと俺は男でお前は女なんだぞ!と、思い知らせて凹ませるためにミロを簡易ベッドにもなるソファーに押し倒す。
別に本当に襲うつもりはなく思い知らせるだけに留めるつもりだったんだけど、「…ミロ、お前は俺が男だってわかっているのか?こんな不用意に近づいて、襲われても文句は言えないぞ」思わせ振りに唇を指でなぞると、赤面したミロが期待の眼差しで「……襲ってくれるのか?」「?」
なんか予想と違うとカノンが困惑していると、ひしとミロが抱きついてきて「俺、ずっと前からカノンのこと…カノンはモテるし教皇だしこんなガキなんて相手にしてくれないってわかってたけど、でも、俺、嬉しい!」興奮ぎみにまくし立てるミロに抱きつかれたカノンは挙動不審。
よくわからない展開だが、期待は禁物だ。「お前から見れば、俺なんかおじさんだろう」「お前までムウみたいなことを言うのか。そんなの。俺がどれだけカノンのことを好きでいると思ってるんだ」ずっと好きで、周囲が止めても聞く気を持たないので、周囲もとっくに諦めて応援の域に達しているレベル。
アフロディーテからカノンがプロポーズに向かった旨を念話で連絡を受けた周囲は、天蠍宮に一同会し、ミロが本当に後悔しないか覚悟を質していたんだが、それをカノンが聞いてしまったパターン。
カノンは幸せに再びテンションがクライマックスだぜ!なんだが、眠すぎて、もしかするとこれは幸せなだけの夢なのかもしれないと不安に駆られ、ミロに攻撃するよう言う。夢でないならば、痛いはずだ、と。ミロはお望みどおりカノンにSNを打ち込む。カノン悶絶。
「痛い…悶絶するほどの鋭い痛みを感じるぞミロ!ハハハハ、痛いぞ!夢ではないのだな!」「そうだろう!フフフ、痛かろう!」ひとしきり悶絶したカノンはミロを抱き上げてくるくる回す。「ハハハハ、本当に夢ではないのだな!俺と結婚してくれ、ミロ!」
その晩、双子とミロでいつもの夕飯。すでに話を聞き及んでいたサガは素直にカノンとミロの結婚を祝福する。このあとはどうするのか訊いてみると、(アテナが不在だったので)明日アテナに許可をもらったらすぐ結婚して天蠍宮で同棲するらしい。
双児宮には、全裸で歩き回る男がいるし、夫婦水入らずの空間を邪魔されたくもないのだろう。
帰宅するといつも妻がパアアアアっていう効果音が聞こえそうなくらいすごく嬉しそうに胸に飛び込んできてくれてものすごく幸せなカノン。

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「慶ぶが良い、ミロ。お前は私の実を結ぶ花となるのだ。」



黒サガ×子ミロ♀はこんなイメージ。
何にも知らない子ミロにあーんなことやこーんなことを…なんて卑劣な!
白サガ×子ミロ♀だと、少し、違うけど。
大体似たようなもんだ。

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いっちまんねんとにせんねんまえから♪
のフレーズで妄想した次第です。
世界は妄想に満ちております。
ビバ☆
(※LCを念頭に置くといろいろ問題があるので、そこは、さらっとする―してくださいませ)



神代、まだポルックスが冥界とオリンポスを行き来する許可をもらっていなかった頃の話。ポルックスは死んだ双子の兄カストル(…弟だったらゴメン)に会えないのならば死んでしまいたいと願うが、神の体では死ぬことも出来ず、悲嘆に暮れている。
そんなとき、ヘラがオリオンに蠍を仕向けてこらしめようとしているのを聞くが、ポルックスはさして興味を持たなかった。しかし、蠍がかのオリオンを討ち果たしたと知り、オリオンが殺されるのならば自分も死ねるのではないかと狂おしい希望を胸に蠍のもとへ行く。
蠍はとてもちっぽけで、ポルックスにはとてもオリオンを殺したようには思えなかった。ポルックスの願いを口を挟まず真摯に聞き届けた蠍は、神の体のポルックスは自分でも殺せないという。それに、私は貴方を恨んでいるわけではないから殺したくないとも。
それでもなおもすがるポルックスが、少しでもお前に慈悲の心があるのであればその針で俺を刺してくれ、と言うので、哀れんで、そんなことをすればゼウスの怒りを買うだけだと知りながらも毒針で刺してやる。
激痛にのたうち回ったものの死ねず絶望するポルックスに止血を施してやった蠍は、私ではどんなに与えてやりたくとも貴方の望むものが与えられないことはこれで十分わかっただろう、と諭す。
ポルックスが望んだとはいえ、自分の子を苦しめた蠍に腹を立てたゼウスは蠍に同等の苦しみを与えてから殺そうとする。ヘラは内心では憎い落とし胤のポルックスを苦しめた蠍を誉めてやりたいくらいだが、示しがつかないので、ゼウスの主張に賛成する。
それに異論したのはアテナで、蠍の慈悲の心を称え、ポルックスが蠍にこのような行動を取らせたのも元々は父上がポルックスのカストルに会いたいという願いを聞き入れないからだと糾弾する。
結局、ポルックスの願いは聞き届けられて一日毎に冥界とオリンポスを行き来する許可をもらい、アテナに深く感謝した蠍はアテナに忠義を誓い、アテナもまた情愛深い蠍を慈しむようになる。
アテナが人間の身体を借りて地上に降りることになった際、蠍は誰よりもなにものよりも早くアテナに付いていくことを乞いでる。蠍に深い恩義を感じていたポルックスも随行を決め、カストルも付いてくる。
はじめて地上に降りたとき、彼らにはまだオリンポスの記憶が残っていた。神の体ではなく人として生まれ落ちたポルックスは、火のように燃える目の男に目を奪われる。ポルックスは激しい恋に落ちるが、それとは気づかず、男が蠍の生まれ変わりであることに驚く。
双子や蠍を含めた聖闘士たちはアテナに身を尽くし、いつしか戦いに身を投じるようになる。双子はゼウスの落とし胤だけあって、別格の強さを誇るが、猛毒を持つ蠍もひけを取らない。
戦いを経て、いつしかポルックスは蠍への狂おしい恋情を自覚し、これまで通り包み隠さずカストルに打ち明ける。ポルックスはカストルが蠍の心を射止めるために知恵を絞ってくれると思っていたのだが、猛反対される。
確かに蠍には自分も恩義を感じているし慈悲深く気の良いやつだとは思うが元々は獣ではないか、ゼウスの子である自分たちには似つかわしくない。カストルの言い分にポルックスは腹を立てる。結局、両者一歩も譲らず、関係に軋轢が生じる。
ポルックスはカストルへのあてつけもあって蠍を熱心に口説き、終には念願の恋人の座を手に入れる。カストルはポルックスがどれだけ賢しく目的のためならば手段を選ばないか、蠍がどれだけ情愛深く心根が真っ直ぐか知っているので、ポルックスに腹を立てる。
転生を繰り返すうちにアテナからも聖闘士からも神代の記憶は薄れていったが、双子の関係には軋轢が生じたままになっており、ポルックスの蠍への執着も強く残ったままになっている。
情愛深い蠍は他者のために死んでしまうことが多く、たいていポルックスより後に生まれ落ちるにもかかわらず先に死んでしまう。ポルックスは蠍に出会うため生まれ変わり続けていることすら忘れたまま何度も出会いと恋と死別を繰り返すうちに無意識下に蠍を死なせるアテナへの恨みがたまっていく。
そして現代。前世の記憶はないが魂の底から蠍を求めているカノンと、カノンに慈悲を与え応えるミロが恋に落ちたら、一億と二千年たっても愛してるに決まってる!
原初は神の血を引いていたせいかふっとしたひょうしに神代の記憶がフラッシュバックしてミロへの猛烈な愛情に突き動かされ強く抱き締めるカノンと、まったく記憶がないにもかかわらずカノンの愛情を受け止めるミロ。
以上、アクエリオンでカノミロでした。


ポルックスは、金髪碧眼か茶髪碧眼のカノン。
蠍は、金髪混じりの赤毛(陽光をとてもよく弾く赤毛)に紅眼のミロ。
イメージでよろしくです。
(※ポルックスとカストルの兄弟が逆だったら、それはそれで、考え直します…^^;)

拍手

こたつでのそのそ生息中ですが、とても、励みになっております!
冷えのぼせを改善したいです…ううう。

拍手

カノミロ です。
ホ  モ です。

ちまちま書いていますが、ぜったいに無理だこれ。
と思ったので、プロット大爆発。

と思ったけど、少し詳細にプロットを立ててみたら、
「もうこれが文章でよくね?」
という感じになりました。



カミュとともに、ミロはカミュの故国ブルーグラードに来ていた。
貴族社会の影響が色濃く残っており、領主の持つ力は絶対的なものだ。北方諸民族が治める東シベリア、それも永久凍土という特殊で閉鎖的な土地に、独裁国家が誕生しようとしていた。
政治に不介入を貫いてきた聖域だったが、ハーデスの復活を目前に控えた今、無用な混乱は避けたい。
教皇の指示により、先遣隊として派遣されたのが、ミロとカミュの二人だった。カミュは土地に明るく、ミロは数学的才能がある。急速に力をつけつつあるブルーグラードがどこから資金を得ているのか、調べるのが今回の任務。
ブルーグラードの行政を司る屋敷に忍び込んだ二人は、帳簿を調べ始める。数学に強いミロ。極東民族の言語にも精通しているカミュ。ミロが捕鯨に関する計算がおかしいことに気づき、改竄はすぐに見つかった。
侵入の痕跡を残さないよう、カミュとミロは神経を使って、屋敷から抜け出る。屋根をいくつか跳び越え、敷地外へ着地する。
この後の調査を引き継ぐのは、カミュだ。

その晩、ブルーグラード領主の屋敷では仮面舞踏会が催された。
表向きは政治献金を募るためのパーティーだが、その実態は、戦争の支援者を募るためのパーティーだ。正体を知られては困る高貴な身分のものたちが、仮面で顔を隠し出席していた。カミュはその中に、幾人か見知ったブルーグラードの有力者を見出し、顔をこわばらせる。
故国がここまで腐敗しているとは。
カミュはミロに適当に料理を食べて適当に切り上げるよう言うと、席を立つ。ミロが一緒にいては、目立って仕方ない。ミロの金髪は、この白で埋め尽くされたブルーグラードにあって、見ることの叶わない太陽のように眩しく、否応なしに人目を引いた。
カミュが「捕鯨」に関する証拠を集め、確証を得るため、領主の執務室がある別館へ向かうと、ミロは適当に料理を食べ始めた。美味そうな料理が放置されているのが許せなかったのだ。
そんなとき、ふと強い視線を感じ、ミロは顔をあげた。
正面には、ブルーグラードの領主のみ座ることを許された椅子がある。いかにも権力者が好みそうな、金細工にベルベット張の趣味の悪い椅子だ。最初に領主によって行われた演説で、他のものは何人たりとも座ってはならないという悪趣味なパフォーマンスは実に腹立たしかった。
その傍らに、見たことのない男が立っていた。オペラ座の怪人の扮装だろうか。仮面をつけていても、男が端正な顔立ちをしているのがわかる。
ミロが自分に気づいたことを悟ると、男はふっと笑みをたたえ、ゆっくり近づいてきた。
「聖域が一体何の用だ?政治には不介入を決め込んでいるはずだろう。」
男の発言にとっさに言い訳をしそうになったミロは口を噤んだ。
男は、聖域を知っている。元聖闘士候補生だろうか。
しかし、ミロはすぐさま考えを否定した。外部の人間でも、聖域の事情に明るい者は、いなくはない。権力者はいつでも神秘の力に焦がれ、その象徴である聖域を欲してきた。今回もそのケースだろう。
下手に情報を開示して、聖域の不利益となってはまずい。
黙りこむミロに、男が眉を上げた。
「何だ?用事があって来たんだろう。だんまりか?」
男の言いように血の気の多いミロはむっとしたが、反論をこらえた。男は領主を一瞥し、それからミロの全身をしげしげと見つめた。
「人が多すぎる。庭園へ行くぞ。ここよりはマシだろう。」
屋敷の庭園は、一面ガラス張りの温室に設けられていた。客人用の別館に通じる道でもあるここでは、永久凍土で珍しい花も観賞できる。
しかし、今宵、人々が愛でる花は植物ではなかった。
時折、耳を突くのは嬌声だろうか。ブルーグラードの夜気に当てられ、たじろぎ、耳を赤くするミロの様子に、男がさもおかしそうに笑声を漏らした。
「何がおかしい!」
噛みつくミロに男が言う。
「聖域の黄金聖闘士さまはこういうのはお嫌いか。」
「…!俺のことを。」
「知っているに決まっている。」
そう言うなり、男は乱暴な仕草でぐいとミロの顎を持ち上げ、まじまじと見つめた。男の目に揶揄めいた興味がひらめいた。
「そのアンタレスのような煌めき…お前は、蠍座の黄金聖闘士ミロだろう。」
男はきつく睨みつけるミロから、ぱっと手を離した。
「噂には聞いていたが、黄金聖闘士がこんなガキだとはな。笑わせてくれる。」
何よりも誉れとしている黄金聖闘士の座を嘲られ、黙っていられるはずがない。ミロは男に殴りかかった。しかし、右腕が空を切ったかと思うと、そのままの勢いで引き寄せられた。感情に任せたものとはいえ、黄金聖闘士の攻撃を避けるとはただものではない。この男は、一体。
吐息がかかるほどの距離に男の唇があった。
「逸るな、ガキが。ここでは人目を引く。他の場所でなら、相手をしてやらんこともないが…、」
そこで男は言い渋った。頭に血がのぼっていなければ、ミロも男のそれがふりだとわかっただろう。男は唇を歪めてみせた。
「罠と知っていてかかるだけの度胸が、はたしてお前にあるものか。」
「…馬鹿にするな!」
鼻先で嗤った男はミロを自由にすると、さっさと歩き出した。迷いのない男の様子にミロは逡巡したものの、好奇心と、それ以上に憤慨が勝って、後を追うことにした。ここでブルーグラードの不正の証拠を手に入れれば、カミュはおろか、教皇も諸手を上げて喜ぶだろう。
危険は承知の上だった。
別館に踏み入れ、次第に人気がなくなっていった。男は領主からかなり優遇されているようだ。男の部屋はワンフロアをまるまる利用していた。注意を払い、興味深そうに観察するミロを意に介さず、男は進んでいく。
部屋に足を踏み入れた途端、ミロは男に胸倉を掴まれ、中に投げ出された。ミロは咄嗟に受け身を取ったが、幸い、ベッドの上に投げ出されたため、思ったほどの衝撃はなかった。だが、甘い考えだった。
小宇宙を高めようとしたが、何の反応もなかった。この部屋には、特殊な加工が施されているらしい。
やはり、罠だったのだ。
驚愕するミロを乱暴にベッドに捩じ伏せたカノンは、馬乗りになり、タイを緩めながら口端を歪めた。先ほど庭園で見た嘲笑だった。
「お前のように聖域の現実を知らないガキを見ると、反吐が出る。」
男の手が乱暴にミロの襟元にかけられ、勢いよく、布地を裂いた。急に素肌に触れた冷たい空気に、ミロの肌が粟立った。
これから何をされようとしているのか、経験のないミロにはまったくわからなかった。まさか、同性同士でそのような行為に及べるなど、これまでの15年の人生の中で、潔癖なミロは考えたことすらなかった。
それでも、ミロは男から逃げようとして、身体を捩った。抵抗を封じ込めるためか、両手は頭上にまとめ上げられ、動かせそうにない。足を振り上げて蹴りつけようとすると、殴りつけられ、口内に血の味が広がった。
ぎりりと歯を食いしばり、怒りに燃え滾る目で睨みつけるミロの様子に、男が満足そうに目を眇めた。
「黄金聖闘士ともあろうものが、貶められる気分はどうだ?」
ミロの首筋に舌を這わせながら、男が言う。はじめての感覚にぞくぞくした。自分の感覚が信じられなかった。ミロは慌てて首を振って男を払い除けたが、男は気にした風には見えず、まるで、ミロの先ほどの衝動がわかっているかのように口端をつりあげた。
はじめて、ミロは心から焦燥を覚えた。
「俺がお前に身を持って、所詮お前は世間知らずで甘ちゃんなガキだったと教えてやる。感謝するんだな。」
男の空いている方の手が、ミロのズボンにかかった。
「お前が無造作に甘受している立場を、俺は、望んでも得られなかった。だから決めたんだ。俺をこんな風にしたやつらから、お前たちから、奪い返してやる。」

日の射さないブルーグラードは、朝も薄闇に閉ざされている。
身体が軋んだ。持て余すほどの熱を吐き出された身体は、膿んだように熱を孕み、重かった。それ以上に、心が重かった。
ベッドから降り、床に散らばった自分の服をまとった男は、目覚めてなおずっと黙りこんでいるミロへ、部屋に備えつけてあった服を投げて寄越した。生きて帰されるようだ。
少なくとも、ハーデスと無関係の任で、殺されなかっただけましと捉えるべきか。
しかし、意に染まない無体を働かれたというのに、ミロは乱れてしまった自分が許せなかった。
男はそんなミロの胸中を読んだのか、ベッドに片膝をつき、いつになく優しい仕草でミロの頬へ手を添えた。やけに甘い、まるで悪魔の囁きのような声だった。
「また遊びたくなったら来い。相手をしてやる。」
うそぶく男の手を、ミロは振り払った。これ以上触れられたら、何かが決定的に壊れてしまう気がしたのだ。
「ふざけるな…!」
「ふざけてなどいるものか。お前はさぞ好い声で鳴くだろう…昨夜のように。」
はじめて味わった恐怖はミロを委縮させ、正常な判断力を失わせた。相手にならないというのに、懲りずに殴りかかろうとするミロの攻撃を男はあっさり受け流すと、ミロから身体を離した。
「そうだ。お前たちの教皇によろしく伝えてくれ。」
揶揄する声が癇に触る。それでも、ミロは自分を変えてしまった存在に問いかけずにいられなかった。
「…貴様の名は?」
男が嗤った。自嘲めいた嘲笑だった。
「やつには、名など伝えずともわかるだろう。わかったら、さっさと出ていけ。俺も暇ではないのでな。お前の相手をしてやれるのも限度がある。」
男から退室を促されたミロは、憤りのまま乱暴に服をまとうと、部屋から飛び出した。
聖闘士にとって、怪我は珍しくない。痣や切り傷も、すでに見慣れている。
だのに、これまでのものとは何かが違う気がして、ミロはカミュとの宿泊先に戻る最中も、手首の痣を隠すようにずっと握り締めていた。



「わかるか?俺の形のお前の中が広がっているのが。」
と、カノンに嘲笑させたかったです。
R18になるので書けませなんだ。

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