雑記および拍手にてコメントいただいた方へのご返信用です。
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某御方とそういう話になったのでちまちま書いています。
明日は東京に遠出する都合、間が空くので、前半部?1話目?アップです。
ラダマンティス→カルディア、かつ、ラダマンティス×ミロ、かつ、カノン×ミロ、です。
後編?は、3P予定です。あしからず。
※R18展開です。
明日は東京に遠出する都合、間が空くので、前半部?1話目?アップです。
ラダマンティス→カルディア、かつ、ラダマンティス×ミロ、かつ、カノン×ミロ、です。
後編?は、3P予定です。あしからず。
※R18展開です。
ミロを両性設定にはしなかったけれど、やっぱり、おっぱいのあるミロが書きたかったので。
蛇足。
念の為、R18です。
*
*
悪魔というものは、人間と異なる生態に属するため、基本的に口から栄養を取り入れる必要がない。大地に根差す種や土に属する族は別だが、焔から生じたミロが飲食する必要はなく、それにも関わらず好んで飲食に興じるのは「ただ単に好きだから」という理由に尽きる。
それは堕天使であるカノンも同様だが、本性が悪食の焔であるミロはカノンの比ではなく、何でも体内で燃焼させてしまう。当然、排泄の類は一切ない。逐情すら、感情的なものであって正確に言えば肉体に根差すものではないのだ。同じ理由で、濡れるはずのない部位も感情が高ぶればふしだらな女のように濡れそぼるので、便利の一言に尽きた。そもそも、ロゴスであるカノンやミロに人間の器官を当てはめようとするのがおかしな話であった。
そういうわけで近年までカノンにとって、ミロの、いわゆる人間で言うところの排泄器官は、入れるところであって出すところではなかった。暇つぶしに訪れた地上で、色欲を体現するミロをもっと悦ばせてやれないものかとその手の雑誌を手に取ってみたカノンは、数世紀に及ぶ自分の認識が間違っていた事実に愕然とした。
そういえば土塊の肉体に押し込められていた数年は難儀した気がしないでもないのだが、数千年の生のうちの数年など大して記憶に留まらなかったのである。ミロと肉欲に耽っていたせいだろう。原因はそれに尽きた。
そういうわけで、カノンが驚いて地獄へ帰還すると、カノンの土産話を何とはなしに聞いたミロは話半ばで不快そうに顔をしかめた。
「カノン。お前は何故、そんな本を手に取ったのだ。そんなに俺はつまらんか?」
そんなことはない、とは終ぞ言えず仕舞いだった。カノンは伸ばされたミロの腕に首根っこ掴まれ、噛みつくような乱暴なキスから夢心地のうちに荒淫に励むこととなった。カノンはあまりにも満ち足りて幸福だったので、まさか、ミロがこの話をいつまでも気にかけているなどとは、夢にも思わなかったのである。
翌朝、夢うつつに愛しい熱源を引き寄せようとしたカノンは、いつにない感触にぶち当たった。マシュマロを思わせる感触に驚いたカノンが飛び起きると、隣には見慣れた豪奢な金髪が広がっていたが、わずかに柔さをたたえた顔や悩ましい曲線を描く肢体ははじめて目にするものだった。構成された肉体から放たれる魂の色は確実に恋人のものだというのに、外形が違うだけでこれだけ困惑する自分がいることを自覚し、カノンは言葉を失った。ミロを無二と仰ぐにもかかわらず動揺した自分が許せなかったのだ。
そんなカノンの眼下で見慣れない形のミロは身じろぎすると、豊満な肉体を惜しげもなく晒しながら胸を張ってみせた。
「お前たち天使と違って、幻惑を信条とする悪魔にはそもそも性別の概念がないからな。どうだ、この体は。」
「どうだと言われても。」
「何だ、そそらないのか?」
カノンは言葉に窮した。カノンがミロに惹かれたのは、外見と言ってしまえばそれまでかもしれないが、正確には、魂から放たれる光が投影された外形だ。ミロがミロでさえあれば、男女の別などささいなことなのである。
ミロはいまいち煮え切らない恋人の様子に首を傾げて見せると、一転して、晴れやかな笑みを浮かべてカノンの腰に跨った。
「お前も俺も本性は焔だし、精が燃え尽きることもないだろう。もしかしたらこの形ならば、お前の精を受けて俺が孕むこともあるかもしれんぞ?」
孕むと言われても、焔から生まれ出でた元天使のカノンは、人間のように女の腹に種を植えつけるという行為にあまり魅力を感じなかった。むしろ、腹から子が生まれるなど何となく薄ら寒い。
それでも、ミロとの間に子を為せるというのは魅力的な提案だった。躊躇を見せながらも思案してみせるカノンへ、ミロが血で彩ったように紅い唇を弓なりにつりあげて囁いた。
「…なあ、女になった俺のはじめてを奪いたくないか?」
悪魔の囁きだった。カノンはそれまでの躊躇をあっさり捨て去ると、いつもより華奢で頼りなげなミロに覆いかぶさった。「色欲」の城に、恒例のミロの愉しげな嬌声が響き渡った。
翌日、男の魂を誘惑する際好んでこの外形をとっていたという思い出話をミロから聞いたカノンが、ミロの大事な人間の魂コレクションを焼き捨てようとして一悶着あるのだが、それはまた別の話である。
蛇足。
念の為、R18です。
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悪魔というものは、人間と異なる生態に属するため、基本的に口から栄養を取り入れる必要がない。大地に根差す種や土に属する族は別だが、焔から生じたミロが飲食する必要はなく、それにも関わらず好んで飲食に興じるのは「ただ単に好きだから」という理由に尽きる。
それは堕天使であるカノンも同様だが、本性が悪食の焔であるミロはカノンの比ではなく、何でも体内で燃焼させてしまう。当然、排泄の類は一切ない。逐情すら、感情的なものであって正確に言えば肉体に根差すものではないのだ。同じ理由で、濡れるはずのない部位も感情が高ぶればふしだらな女のように濡れそぼるので、便利の一言に尽きた。そもそも、ロゴスであるカノンやミロに人間の器官を当てはめようとするのがおかしな話であった。
そういうわけで近年までカノンにとって、ミロの、いわゆる人間で言うところの排泄器官は、入れるところであって出すところではなかった。暇つぶしに訪れた地上で、色欲を体現するミロをもっと悦ばせてやれないものかとその手の雑誌を手に取ってみたカノンは、数世紀に及ぶ自分の認識が間違っていた事実に愕然とした。
そういえば土塊の肉体に押し込められていた数年は難儀した気がしないでもないのだが、数千年の生のうちの数年など大して記憶に留まらなかったのである。ミロと肉欲に耽っていたせいだろう。原因はそれに尽きた。
そういうわけで、カノンが驚いて地獄へ帰還すると、カノンの土産話を何とはなしに聞いたミロは話半ばで不快そうに顔をしかめた。
「カノン。お前は何故、そんな本を手に取ったのだ。そんなに俺はつまらんか?」
そんなことはない、とは終ぞ言えず仕舞いだった。カノンは伸ばされたミロの腕に首根っこ掴まれ、噛みつくような乱暴なキスから夢心地のうちに荒淫に励むこととなった。カノンはあまりにも満ち足りて幸福だったので、まさか、ミロがこの話をいつまでも気にかけているなどとは、夢にも思わなかったのである。
翌朝、夢うつつに愛しい熱源を引き寄せようとしたカノンは、いつにない感触にぶち当たった。マシュマロを思わせる感触に驚いたカノンが飛び起きると、隣には見慣れた豪奢な金髪が広がっていたが、わずかに柔さをたたえた顔や悩ましい曲線を描く肢体ははじめて目にするものだった。構成された肉体から放たれる魂の色は確実に恋人のものだというのに、外形が違うだけでこれだけ困惑する自分がいることを自覚し、カノンは言葉を失った。ミロを無二と仰ぐにもかかわらず動揺した自分が許せなかったのだ。
そんなカノンの眼下で見慣れない形のミロは身じろぎすると、豊満な肉体を惜しげもなく晒しながら胸を張ってみせた。
「お前たち天使と違って、幻惑を信条とする悪魔にはそもそも性別の概念がないからな。どうだ、この体は。」
「どうだと言われても。」
「何だ、そそらないのか?」
カノンは言葉に窮した。カノンがミロに惹かれたのは、外見と言ってしまえばそれまでかもしれないが、正確には、魂から放たれる光が投影された外形だ。ミロがミロでさえあれば、男女の別などささいなことなのである。
ミロはいまいち煮え切らない恋人の様子に首を傾げて見せると、一転して、晴れやかな笑みを浮かべてカノンの腰に跨った。
「お前も俺も本性は焔だし、精が燃え尽きることもないだろう。もしかしたらこの形ならば、お前の精を受けて俺が孕むこともあるかもしれんぞ?」
孕むと言われても、焔から生まれ出でた元天使のカノンは、人間のように女の腹に種を植えつけるという行為にあまり魅力を感じなかった。むしろ、腹から子が生まれるなど何となく薄ら寒い。
それでも、ミロとの間に子を為せるというのは魅力的な提案だった。躊躇を見せながらも思案してみせるカノンへ、ミロが血で彩ったように紅い唇を弓なりにつりあげて囁いた。
「…なあ、女になった俺のはじめてを奪いたくないか?」
悪魔の囁きだった。カノンはそれまでの躊躇をあっさり捨て去ると、いつもより華奢で頼りなげなミロに覆いかぶさった。「色欲」の城に、恒例のミロの愉しげな嬌声が響き渡った。
翌日、男の魂を誘惑する際好んでこの外形をとっていたという思い出話をミロから聞いたカノンが、ミロの大事な人間の魂コレクションを焼き捨てようとして一悶着あるのだが、それはまた別の話である。
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